NHK地震情報 2012.5.24 |
23日、今日のニュースを見て寝ようと思っていたら、地震発生のニュースが流れた。急いでNHKにチャンネルを合わすと、24日0時02分 震源は青森県東方沖 深さ50km、M6.0、東北町で震度5強で、震源の位置が下北半島沖に印がついていた。ここは、巨大地震の発生が予想されている区域だ。その前兆かと疑った。
NHKは、これ以外は情報がないらしく、同じことを何回も繰り返していた。
そして2時間後の2時に気象庁が記者会見をするというのだ。もう寝る時間ではないか、何で2時間後だと不満に思ったが、大きな余震もなさそうで寝ることにした。これが関東近辺の地震だったら起きて、会見を聞いたかもしれない。もっとスピーデイーな会見がほしいものだ。
気象庁 地震情報 |
朝、一番に気象庁のHPで地震情報を見た。0時7分発表で震源地は青森県東方沖(北緯41.3度、東経142.1度)と発表になっていた。この近辺では21日 21時46分にM3 震度1の地震が発生している。
あわせて記者会見で配布された資料「平成24年5月24日00時02分ごろの青森県東方沖地震について」開いた。それ以降の余震の発生はなかった。津波の心配はないが、揺れの強かった地域では土砂災害、家屋損壊などの危険が高まっているので、余震による揺れに注意してくださいと言う。
この資料の中で、私にとって一番役立ったのは周辺の過去の地震活動 震央分布図だ。
今まで、青森県沖地震、浦河沖地震、十勝沖地震、三陸沖地震、三陸はるか沖地震などいろんな呼び方での地震が発生しているが、その震源(震央)の位置関係がはっきりわからなかった。また、地震研究者の研究報告でも好き勝手な名称を使っているのではないかと疑問に思っていたのだ。
平成24年5月24日00時02分頃の青森県東方沖地震 周辺の過去の地震活動 震央分布図 |
しかし、今回の震央分布図で整理ができるのだ。記者会見でのコメントも理解できる。
大震災の想定余震域から5,60㎞離れていることから東日本大震災の余震ではない。この周辺は2003年の北海道十勝沖地震も起きるほど地震活動の活発なエリアだそうだが、大震災がこの地域の地震活動を活発化させたとは認められないともいう。
しかし、東日本大震災の広範な震源域の北と南の端には、まだ割れ残りが残っており、巨大地震が心配されているのだ。北の端がこの震源域に重なるのではないか。
今年初めに「下北沖にM9級の震源域がある」という説を北大の平川先生が発表した(朝日新聞 2012.1.26)。それによると過去の津波の堆積物を再点検した結果、陸中~下北沖にかけて次の地震の切迫性が高い可能性があるというのだ。このほかに常磐~陸中沖、襟裳岬~根室沖が挙げられている。
最近、テレビで「地震がありました」という表示が少ない気がする。安心ではなく、警戒しなければならない。
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