どっちみち「いばらの道」しかない野田・民主党なのだ。「近いうち」の具体的な時期を表明しなかった野田総理に突き付けられた首相問責決議が可決したが、本人は退陣する気はないらしい。社会保障と税の一体改革の中身をまとめる国民会議を立ち上げる責任があるというし、特例公債法など重要法案の積み残しがある。
9月8日の会期末まで国会は休会というが、本当に何もせず、民主党・代表選、自民党・総裁選に政局が移るのか。
谷垣さんは、解散を明確にすれば懸念事項には応じる用意があると囲い込み記者会見で発言していた。
問責決議を受けても法的な効力はなく、自民党政権時代の福田さんは退陣し、麻生さんは解散を選んだが、野田総理は続投するらしい。
代表選も有力な対立候補もなく、再選ということになるのだろうが、国会審議がストップでは政治は進まない。
臨時国会で、内閣不信任決議案でも出れば総辞職か解散になるが、総辞職でも野田総理に突き付けられた不信任だから解散しかない。
解散・総選挙になっても民主党は厳しい結果になる。マニフェスト違反だけでは何とかなるだろうが、「期待はずれ」では2度と国民の支持はない。政権交代で期待が外れた時は他の政党に移るというのが無党派層なのだ。
大方の予測では自民党が過半数まではいかず、第一党で公明党を加えて過半数を超す勢力になる。民主党は第二党で、100議席を大きく割るかもしれない。
民主党が政権の一翼を占めようと思えば連立政権になるが、今のゴタゴタを考えると自・民・公の連立などできないのではないか。
はっきり言えることは、自民党、民主党が攻守を変えての政局運営になる。そんな時、民主党が「あの時の仕返しを」と考え、政局運営がゴタつくこともあるだろう。
どっち道、野田・民主党は「いばらの道」しか残されていない。「期待はずれ」は拭おうにも拭えない負の遺産なのだ。
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