2012年8月19日日曜日

想像を絶する被害をもたらす富士山大噴火が近いのか

宝永の大噴火で出来た巨大な火口
富士山噴火と崩壊の危険
2011.12.15テレビ朝日スクランブル

もし噴火したら想像を絶する被害をもたらす富士山大噴火が近いのか。800年、864年、1083年と平安時代の3度の噴火から620年後の1707年(宝永4年10月4日)の宝永大噴火、そして今まで300年が経過し、メデイアは最近、3.11の東日本大震災後の富士山直下の地震の発生や富士山周辺の異常を伝え富士山大噴火が近いのではないかと危機感をつのらす。

更に悪いことに、山体崩壊の危険もあるのだ。富士山直下に活断層らしい断層が見つかった。この周辺には富士川河口断層帯、神縄・国府津―松田断層帯が存在しリング状になる。東海・東南海・南海地震の同時発生でも起きればM9クラスの地震になり、富士山噴火も誘発することは間違いないという。

宝永の大噴火は、東海・東南海・南海地震が連動した宝永大地震の49日後に発生している。

富士山直下に活断層と見られる断層
周辺には富士川河口断層帯、神縄・
国府津ー松田断層帯がリング状に
存在する TBSテレビ
NEWS23 2012.5.10
宝永大噴火は、平安時代の噴火から600年以上たっているので相当のエネルギーが溜まっていたために巨大な規模の災害をもたらしたのだろうが、それから300年たった今、噴火があってもそれ相当の規模になるらしい。

天気のいい時は、私の住んでいる近くの東急池上線御嶽山駅から富士山を眺めることができる。富士山は約1000万年前に海底で堆積した火山岩類の上に噴出した火山体で、小御岳、古富士火山の噴出物を覆う形で新富士火山体をなしている。

週刊誌などで「3年以内に富士山は噴火する可能性が高い」という記事を最近見受けるが、警告するのは琉球大学名誉教授の木村政昭さんだ。

名誉教授は、火山の噴火は周辺で小さな地震活動が頻発した時期から、35年±4年後発生している。富士山周辺では1976年に地震が頻発したから35年後の2011年から±4年のうちに噴火する可能性が高いという(週刊現代 8月18,25日 3年で富士山は噴火する)。

近隣の住宅地では異常出水が各所に
見られる 富士山異常直撃
2012.2.5 テレビ朝日 スクランブル
富士山周辺での地震というと2011年3月15日、午後10時31分、M6クラスの富士山直下地震が発生し、その時は大量の岩、土砂が崩れ落ちたという。
更に周辺ではマグマ上昇による山体の温度上昇が原因ではないかと思われる異常が続いている。テレビで報道された事象に住宅地での異常出水、洞窟内での氷の溶解、コウモリの異常繁殖などがある。

以前にも、富士山の永久凍土の標高が段々上に移っているという調査報告を見たことがある。これも関連しているのではなかろうか。

こういった動きから、各自治体も富士山大噴火の被害想定シミュレーション、防災対策をやっている。

被害総額は2兆5000億円と見られているが、それを鵜呑みにする者はいないだろう。

富士山噴火の首都圏への影響
テレビ朝日 スクランブル
2011.12.15
降り積もる火山灰は、富士山近くで50cm以上、遠く離れた東京、千葉、埼玉でも2cmが予想されているが、交通、通信、電気機器、健康などへの影響は計り知れないし、停電、飲料水への影響も要注意だ。

古文書などから降砂被害は想像を絶するものであったことが分かる。灼熱の火山弾で火災が発生し、全滅する村が多発し、田畑も深い砂で埋まった。勿論農産物は全滅だ。雨が降れば河川に流れ込み酒匂川では川底が異常に上がり大洪水をもたらすなど2次災害での被害も広範囲で長期にわたったという(富士山宝永大爆発 永原慶二 集英社新書2002年)。

3年後と言うと、もうすぐではないか。

溶岩流シミュレーション
御殿場市ハザードマップ
いつ起きても不思議ではない首都直下地震あるいは東海地震、そして富士山大噴火にどう対応するのか。おまけにほとんど同時発生なのだ。










2012.2.9 富士山大噴火は、避けることの出来ない自然現象の繰り返し
                  

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