「一体改革を成し遂げるためにはきちっと 国民に信を問い体勢を立て直せ」という 谷垣総裁 2012.8.7 テレビ朝日 モーニングバード |
どういう勝算、展望があっての戦術なのか。
報道によると、谷垣総裁は昨日の広島での囲い込み会談で「一体改革を成し遂げるには、国民に信を問え」と言う。以前は「消費税増税は、マニフェスト違反なのだから提出前に国民に信を問え」というものだった。
「マニフェスト違反だから、まず国民の信を問え」ということは理解できたが、今回の「成し遂げるためには国民の信を問え」とは、施行に移る前に国民の信を問い、新しい政権で成し遂げるという意味なのか。
3党合意を急いだのも議員提案で早期に成立させ、解散総選挙に持って行くためだったのか。
でも、今この3党合意も「解散の確約」がなければ破棄することも辞さない構えであるが、これにも正当性があるのか。言うことを聞かないので信頼関係がなくなったという解釈もチョッと可笑しい。
そもそも「解散の確約」というものが、野田総理と谷垣総裁に間でやれる可能性があるのか。
野田総理にしてみれば、負け戦のわかっている総選挙などやれない。「解散は寝言でも言えない」ともいう。
万一、参院に問責決議案を出し可決されても、野田政権は無視する手もある。衆院に内閣不信任案を提出しても否決される可能性もある。参院での審議ができず、衆院でも再可決が難しくなってくる。
そんな事態になった時に、自民党にどんな展望があるのか。
「廃案になれば大変なことになる」と 涙ぐむ野田総理 2012.8.7 テレビ朝日 モーニングバード |
社会保障と税の一体改革よりも、野田総理・民主党政権と谷垣総裁のメンツをかけた政局のようにも取れる。
「国民のため」と言いながら、国民そっちのけの政治に戸惑いを隠せない。
社会保障と税の一体改革も政府案に対して野党案をぶっつけ、政府案が否決されたときに総理が決断するのが解散権ではないか。3党合意のような姑息な手段を使ったところに迷走が始まる。議員提案として国会審議を聞いていても3党で見解の違いもあるようだ。
3党合意とか「話し合い解散」だとか曖昧な政治手法を使わず、正々堂々と議論した方がメリハリの利いた、国民も理解できる政治ができるのではないか。
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