2014年2月20日木曜日

14日からの大雪災害対応:これでも東京は「防災都市・世界一」を目指せるのか

発災時のページを見ろと言うが自衛隊へ
災害救助を要請しただけの情報だ
東京都ホームページより
14日からの大雪による災害対応を見ていて、東京都は舛添知事が言うような「防災都市・世界一」を目指すことが出来るのだろうか。東京は都心でも27cmの積雪で交通機関に運休が出たが、積雪による孤立は奥多磨町で494人、檜原村で562人、靑海市で141人(讀賣新聞2014.2.18 17日午前4時調べ)となっている。

高速道の通行止めや国道18号での立ち往生、群馬県や山梨県の山間部での救助活動が注目を浴び、東京都の被害に目立った情報がなかった。

それもあってか、大雪に関する情報、対応状況が分からない。

東京都のホーム・ページを覗いてみた。

トップページには、大雪に関する情報は「発災時のページ」に掲載していますと言う。その発災時のページを見ると、「緊急ニュースをご覧ください」だ。緊急ニュースを開くと、第1報 「大雪に伴う災害派遣要請について」で都知事が陸上自衛隊第一師団に奥多摩町、檜原村の要救助者の救援、救助を要請したというのだ。

トップページから、あちらこちらをクリックして、初めてたどり着いた情報が自衛隊への災害救助要請だけだ。

こんなことで、本当に舛添知事の言う「防災都市・世界一」になれるのか。舛添さんは、「たかが1日の雪ではないか」と思っているのだろうが、肝心の情報を都民に提供していないのだ。

しかも、トップページから直ぐ情報にたどり着ける手も打たれていない。

舛添さんは、知事就任の記者会見で「相当手直ししなければならない」と言っていたが、この状態が今までの都政であって、自分はこういった状況を直していくと言っているのか。

参考に、道路の寸断、孤立部落を抱える群馬県はどうなっているのか。群馬県のホーム・ページを開いてみた。

トップページに「平成26214日からの大雪に関する情報について」の群馬県災害対策本部の記事が載っている。

道路規制状況、14日の1649分に県内全市町村に「大雪警報」を発令、孤立集落の状況、災害救助法適用市町村、今まで執られた措置(食料の供給など)が詳細に情報提供されている。

東京都とは大違いだ。

この大雪災害に当たって、舛添知事がどんな行動をしたかは分からない。選挙期間中などは「現場主義」を謳っていたのだから、直ぐヘリで上空から現場を視察したのかと思ったが、そうでもないらしい。

公約に対して厳しい姿勢で臨むのであれば、直ぐ現場に飛ぶべきではなかったのか。

東国原さんが、宮崎県知事になって早々に鳥インフルエンザ事件が発生したとき、東国原さんは現場にとんだ。残念ながら養鶏場の入り口で足止めされたが、その行動力は皆評価した物だ。

それに比べても、舛添さんの姿勢は疑う。登庁する予定はなかったと言うけれど、緊急事態への対応がお粗末なのだ。

これから何時起きるか分からない首都直下型地震、富士山大噴火などその発生が危惧され、一旦起きると手のつけられない甚大な被害が予想されている。

舛添さんの災害に対する意識の欠陥が明るみに出たのではないか。これでは「防災都市・世界一」のスローガンが泣かないか。

それとも、その時々で都合の良いことを言う人間だったのか。



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