2014年2月16日日曜日

安倍総理に自信をつけさせる結果になった東京都知事選、危ない政治が続くのか

東京都知事選は安倍総理に自信をつけさせる結果になり、危ない政治が続くのか。最初は舛添さんに乗り気ではなかった安倍総理も、世論調査で勝ちが確実になる一方、小泉-細川連合が安倍政権に批判を強めてきたこともあり、一気に細川さんを引き離そうとてこ入れをした。

結果は、211万票獲得、2位の100万票足らずを大きく引き離し、結果論として「安倍政権は承認された事になった」と安倍総理は誤解たのだろう。

原発再稼働には前のめりで、閣議決定を先送りしていた「エネルギー基本計画」では原発をベース電源としての位置づけだ。河野太郎さんらが訂正の申し入れをしたが、経済回復でアベノミクスの成果を出すにも原発の再稼働は必要だというのだ。

また、アベノミクスの効果を津々浦々まで実感させるには、賃上げが必要になる。経済界の要求する「法人税下げ」を呑んで、賃上げさせる腹づもりだろう。しかし、そう思うようには行かない。ベースアップには経済界で抵抗が大きい。また、7割の企業が法人税を払っていない状況では法人税下げの効果も少ないと麻生財務相は常に言う。

国会での集団的自衛権行使の解釈見直しでは、従来「使用できない」解釈を取っていた法制局長官(入院のため次長が代理)に野党が執拗に質問をした。その時安倍総理は「私が最高責任者だ」と発言した。法制局ではなく、選挙で信を問っている自分が解釈見直しの責任者だというのだ。

これには、「選挙で勝てば何をしても良いのだ」という考え方は危険だという声が自民党からも上がった。

国会審議では、責任野党(?)と位置づけるみんなの党や維新の会の議員の質問には丁寧に答え、無責任野党(?)の民主党などには反撃する姿勢を取る安倍総理の姿勢は大人げない。

私たちの選んだ国民の代表を差別しているのだからけしからん話だ。人間の小ささを感じさせる。

自民党内のリベラル派は何をしているのか。派閥の長が閣内に取り込まれて公然と刃向かう者がいないのか。

その自民党が「除名処分」した舛添さんをどういう理由で支持したのか知らないが、舛添さんは記者会見で「自民党の思い通りにはならないぞ」と言う姿勢を取ったようだ。

msnニュースによると、安倍総理が力を入れている憲法改正に異論を唱えている。「国防軍」はダメで、せいぜい「自衛軍」だと言い、天皇も元首ではなく、いままでのように象徴の方が良いのだという。舛添さんも自民党時代に憲法改正草案作りに加わっていたようだ。

自民党と公約でどんな約束をしているのか。ご都合主義で約束(?)を反故にするのか。

また、都政についても「相当手直しする必要がある」とも言っている。石原、猪瀬都政を批判し、自分が立て直すと宣言しているのだ。「オレがオレが」の本性が出てくる。

安倍さんも舛添さんも一癖ある政治家だ。これでバランスある政治が期待出来るのか。


安倍総理もこのままでは信任を失っていくのではないか。次の世論調査が見てみたい。

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