STAP細胞に大きな期待が持たれたが、ねつ造疑惑が持ち上がった。、追試で成功例がないのが致命傷となるのか。小保方さんがスクリーンに映し出されたスライドを指しながら、自信満々に研究成果を発表するテレビ・ニュースの画面を見た時は驚いたものだ。理化学研究所の30歳の若い女性研究者が幾多の困難を乗り越えて世界を驚かす成果を発表したのだ。
当然にメデイアはその業績をはやし立てる。iPS細胞と比べて多くのメリットがあるために「ノーベル賞」候補だともいう。
何しろ今までの常識を覆す研究成果だったらしい。ノーベル賞受賞者が言うコメントに「常識を疑え」がある。今回の研究もこの類だろう。
割烹着姿で実験する小保方さんを映し出す映像に、何やら違和感を持ったが成功者は何をしてもほめられる。私には葬式に参列し割烹着を着て手伝っている姿に映った。テレビ独特の「やらせ」の感もした。こんな姿で実験するとはとても思えなかったからだ。
それからしばらくは、情報番組で生い立ち、経歴などを含めた報道があったが、突然にテレビ画面から姿を消した。
特に気にも留めなかったが、しばらくしてねつ造疑惑が出てきたというのだから驚いた。。
Natureに載った写真に細工か、ねつ造の跡があることが他の研究者から指摘されたが、場合によっては研究自体にも疑惑が及ぶらしい。
疑念を晴らすためか、理化学研究所が重い腰をあげて部外の専門家により検証するという。
30歳という若い研究者が、研究テーマをもって、いろんな研究所を渡り歩きハーバード大でも共同研究をしたというのだから優秀な研究者なのだろう。
一日も早く誰かが再現試験で成功例を発表してほしいが、週刊誌の報道では共同研究者が「理研では成功したが、山梨大学では成功していない」というのが心配だ。
でも、理研で成功例があるのだから、可能性はあることなのではないか。むやみに否定ばかりしてはいられないのではないか。
恐らく京大でも追試をやっていると思うが、まだ成功した報告がないところをみると問題がありそうだ。
以前、常温核融合の技術が発表された時、多くの研究者が再現性の実験を行ったが、わずかな温度上昇は認められたが、そのうちに熱気は冷めて葬り去られた事があった。再現性は大事なのだ。
ノーベル賞級の研究だから皆が注目している。早く信頼性のある結果がほしいものだ。
[後記]
理化学研究所 広報活動によると、理化学研究所は、今問題になっているSTAP細胞のねつ造疑惑について、研究者の再現性試験に資するために詳細な実験手法解説を2014.3.5に公開した。
Technical Tipsは Nature protool exchange で発表されたようだ。
科学研究における再現性を含む評価は、科学的根拠を基に研究者社会において検証いただくものと考えると言う。
詳細な実験手法を開設したので、それに従って再現性の検証を行ってほしいというのだろう。
しかし、1日も早く研究者が会見を開き説明すべきではないか。このままだと出てはまずいので隠していると思われても仕方ない状況が続いているのではないか。
2014.3.5
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