アベノミクス離れと共に求心力を失っていく安倍総理? インフレターゲット、異次元の金融政策で「アベノミクス」とメデイアは囃し立てたが「第3の矢」で成長路線を目指すも効果なく市場ではアベノミクス離れが始まり、かろうじて高支持率を維持するも人事を絡めてやりたい放題の危険な安倍政権の本性をむき出しにしだした。
民主党政権時、円高、株安に悩まされていたが、欧州ではすでに株高の傾向が出ていたという。それに安倍総理のインフレターゲット、異次元の金融緩和に始まるアベノミクスで海外の投資家のカネ儲けの舞台が日本市場に移ったことになる。
円安、株高で海外の投資家は莫大な儲けを手に入れた。買い越し、売り越しは株価の変動を誘い、今は16兆円の買い越しであるが、それが何時売りに走るか。日本経済の行くへは海外投資家の手にある。
経済成長に欠かせない成長戦略、規制緩和を謳った「第3の矢」は力不足で、岩盤規制にドリルで穴を開けるまでには至らなかったようだ。不評だったために6月までに見直すという。
今、国家戦略特区構想も進み、指定を受けた地域で街作り、雇用、農業、医療、歴史的建造物の活用、教育の分野で特例措置を選ぶことになるらしい(讀賣新聞 2014.2.26)。先進性、革新性のある計画と言うが旧来の日本の良さを廃棄しようとしているのも心配の種ではないか。
また、経済界へ「賃上げ」を要求する代わりだろうか、「法人税下げ」の検討を始めた。ダボス会議で「異次元の税制改革」を打ち上げ、国内で推進を促進する手は、何やら民主党政権に似てきた。
一方で、安倍総理好みの人事は各所に弊害が出て来た。NHK会長、経営委員の不用意発言は未だNHKを揺るがしているし、10人の理事全員から日付空欄の辞任届を書かせたことが国会の審議で分かったことには驚く。力の無い会長が「オレに従え」と強要しているようだ。
誰かが早く罷免しなければHKは持たない。公共放送としての信頼を失うのではないか。「信頼を回復するのは至難の業だが、失うのは一瞬だ」と言うことを分かっていない。
さらには側近連中の不用意発言が飛び出している。安倍総理お気に入りの人事だとすれば、安倍総理の本音をさらけ出していることになる。それは恐ろしい右傾化なのだ。同盟国のアメリカにも影響が出ている状況だ。
そして、安倍総理の思うがままの政策推進は自民党内からも批判が出て来た。官高党低に総務会がかみついた。最近メデイアは内閣改造のニュースを流す。大臣待ちの議員が結構いるようだ。不満解消に改造をやるらしい。
そうするとまた、お友達が増えてきて第1次安倍内閣のようになり求心力は低下し、来年の9月の総裁選まで持たないのではないか。
安倍総理が先頭に立って騒いだ2020年の東京オリンピック開催も何故かニュースにならない。ソチ冬期オリンピックも終わり落ち着きを取り戻したが、雪のないところに無理して作った競技場、プーチン大統領の威信をかけたオリンピックは、あれがオリンピック憲章に乗っ取ったオリンピックなのかと疑問に思う。
莫大な投資、大会後の維持管理は想像も出来ない金額になるらしい。ギリシャの経済危機はオリンピック開催が要因の一つだと言われているし欧州経済危機にも繫がった。次回の韓国の平昌冬期大会も経済危機が心配されている。
日本もオリンピックを経済成長の原動力にしようとしているが、資材の高騰、労働者不足、いい加減な基本計画は、寧ろ成長の足かせになる危険もはらんでいる。
ソチ・オリンピックは終わった。安倍政権が何を目指しているのか、これから政治に注目だ。
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