「悪かどうか」は別としてテレビが作り上げる虚像は、鵜呑みせず疑ってかかることが大切ではないか。こうも情報が多いと本当か嘘かを見抜く力が必要になるが、なかなか力が追いつかない。そこに可笑しなことが起こってくる。
今、佐村河内さんと新垣さんのゴーストライター問題が騒がれている。全聾で被爆二世の佐村河内さんが新垣さんをゴーストライターに「交響曲第一番HIROSHIMA」など20曲以上を作曲し世に出したという。
メデイアはベートーベンの再来かと囃し立てたそうだ。NHKも特集したテレビ番組を謝罪していた。NHKの面目丸つぶれだ。
どうしてここまで業界が放置していたのか。すでにそのことは分かっていて、いずれ問題になる事を恐れて新垣さんが謝罪会見したという。
全聾で被爆二世の人の作品を批判することは、ネットなら炎上する事態になるが、専門家は専門家として早く批判すべきではなかったか。今、作曲家で指揮者、音楽評論家が情報番組で音楽性そのものを批判している。嘘を見抜いたメデイアも居るらしい。
私はクラシックのことは分からないが、佐村河内さんと新垣さんの共同作品とでもしていれば問題なかったのではないか。ピアノも弾けず楽譜も書けない人間が作曲できるはずは無いと思うのだが。
しかし、こうしたゴーストライターは他の分野にもある。政治家やタレント、有名人が多忙の中で出版しているが、ほとんどがゴーストライターだろう。私はこういった本は買わないが、本屋に行くと店頭に山積みされている。
そして、テレビなどメデイアが作り上げる虚像づくりは、売り出そうとするタレントにも多くいるし、政界で活躍する政治家もそうだ。
メデイアでは「壊し屋」と言われ、今、生活の党代表の小沢さんも、自民党時代に金丸さんの寵愛を受け自民党の中枢に位置し幹事長として権力をふるった。一時は総裁、総理はどうかと言われたようだ。金丸さんの失脚後は自民党を離れ、自民党に対峙する政党を作り二度政権交代もやってのけたが、作っては壊す繰り返しで安定政権を維持する能力に欠けていた。側近と言われた人たちも次々に離れていき、本当に力のある政治家かと疑う。
環境相をやっている石原さんも自民党長老の覚えが良く、重要閣僚や幹事長までやり総裁、総理候補の一番手とメデイアは囃し立て総裁選に出た。石原ブランドとまでメデイアは吹聴していたが、その力はなかったのだ。
今、東京都知事選で小泉親子がメデイアのスポットライトを浴びている。父親の小泉純一郎さんは「即原発ゼロ」で安倍政権を揺さぶり、進次郎議員は正論を発するので人気が高い。
判官びいきもあってメデイアは次代の総理候補と騒ぐが、メデイアの評価を鵜呑みにして良いのか。じっくり冷静に見ていく必要がある。
判官びいきもあってメデイアは次代の総理候補と騒ぐが、メデイアの評価を鵜呑みにして良いのか。じっくり冷静に見ていく必要がある。
メデイアがおだて上げ、作り上げ、祭り上げた虚像の真偽の判断は難しいが、注意しなければ、いろんな問題が発生し、メデイア自身の信用も落とすことになる。この辺で再考すべきではないか。
今、教育で歴史、道徳教育の必要性が叫ばれているが、あの「ゆとり教育」は完全に否定されたのか。
「ゆとり教育」は、子どもが大人になっていく過程で必要な能力を身につけさせる教育をするのが目的の一つとされていたはずだ。
物事の真偽を判断できる教育も大事なのではないかと感じた。
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