2014年2月15日土曜日

安倍総理の「私が最高責任者」発言は、驕りからか

驕りからの気持ちだろうか、やりたいと思ったら人事も絡めてやり抜こうとする危ない総理の安倍さんが、国会審議で「私は最高責任者」と発言し、「選挙で勝てば何をしても良いというのか」と自民党内からも批判が上がっている。自民党は安倍総理一辺倒と思っていたが、まだ良心はあるようだ。

先の東京都知事選でも46%という低投票率で自民支持の舛添さんが2位を大きく引き離し当選したことで「安倍政権は信任された」と勘違いしている。

自民党が下野したあの時、「自民党の時代は終わった」と離党し、怒った自民党が「除名処分」した舛添さんをどういう理由で「支持」に変えたのか知らないが、「自分たちも認められた」と思っているのだ。

そういうこともあって、「私が最高責任者」発言も出て来たのだろう。

メデイアの報道によると、国会審議で「集団自衛権行使容認」の憲法解釈の見直しで野党議員が、内閣法制局(実際には長官は入院中のために代理)に集中的に問いただしていた時、「自分にも発言させろ」と安倍総理が挙手して強引に割り込んだのだそうだ。

その時、「集団的自衛権の行使に関しては法制局長官が決めるのではなく、私が最高責任者だ」と言ったらしい。

安倍総理は選挙で信を問われており、憲法第72条(内閣総理大臣の地位)では、総理大臣は行政各部を指揮監督すると規定されている。

だから内閣法制局も行政の一部で自分が指揮監督する最高責任者だと言ったのだろう。

これに対して、自民党総務会や石破幹事長が「選挙に勝てば何でも出来ると考えるのは危険だ」と批判が出た。そうだろう。今「官高党低」と言われ、官邸の意向が大きく政治を動かせているのだ。自民党もだまってはいれないのだ。

行政にあっては、確かに安倍総理が言うように指揮監督する総理大臣は最高責任者だろう。

でも今のやり方は、政策課題について安倍総理が推し進めようとする方向に賛成する人材を集めて○○委員会、○○審議会とか○○懇談会などの諮問会議を作り法案の検討をさせ、総理に報告させる。

それに基づいて、内閣は法案を提出するが、その前に自民党総務会に諮ったり、事務次官会議を通す必要があるが、総務会も無視されれば国会議員が法案審議に加わるチャンスはほとんど無い。

国会審議でも時間は短く、与野党の審議が平行線をたどる内に、時間切れとなり委員会強行採決、国会採決もどさくさの採決になる。

これでは、「丁寧な説明の必要性」を説く安倍総理であっても「通ればこっちのものだ」と思っても不思議ではない。

確かに、指揮監督権があり、自分は選挙で信任を受けているとは言っても、人事も絡ませ、やりたい放題をやっている危険な安倍総理だが、私たちは直接安倍さんに政治を託したわけではない。

自民党政権に託した私たちが選んだ自民党議員がもっとしっかり安倍政権を監督しなければ、安倍さんの暴走は止まらない。


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