「山中先生 あなたも」?、そんな感じが強い最近の論文画像不正疑惑が続く。でも過去の実験ノートなどの検証から「論文の内容に一点の曇りもない」と不正は否定された。
出かけた先で見ていたテレビニュースで、iPS細胞でのノーベル賞受賞の山中先生が沈痛な表情で記者会見し謝罪していた。何のことかと思ってネットでニュースを見たら、2000年頃の山中先生のES細胞の研究に関する発表論文で画像など2点の疑惑が昨年春に指摘され検証結果の発表の記者会見だった。
webニュースによると、山中先生が保管していた実験ノートなど段ボール5箱分の資料を見直していたようだが、共同研究の外国の研究者の実験ノートはなく、連絡も取れていないという。
「論文の報告内容が正しいことに疑いはない」(zakzak 2014.4.28)と言うが実験ノートの管理不備については痛恨の極みだったのだろう。声を詰まらせての謝罪だった。
そういえば、理研の小保方さんの論文画像疑惑が大々的に報道された後、国会の委員会審議(何の委員会か覚えていないが研究開発関係だったと思う)で、山中先生が「若い研究者は未熟、実験ノートの取り方など厳しく指導する必要がある」と答えていたのを覚えている。
だから、それもあってか苦しい謝罪になったのだろう。他人のことをとやかくは言えないものだ。
理研の小保方さん、石井さんにしろ研究者は不正の指摘があっても訂正、修正し「結論に変わりはない」と主張する。保管された実験ノートから追跡できれば良いが、実験ノートなど記録の不備で追跡できない研究もあるのだ。
論文の作為的な改変は、単純なミスである可能性を遙かに超えており多くの科学者の疑念を招いていると日本分子生物学会の理事長が声明を出した(理事長声明「STAP 細胞論文などへの対応についての再要望」2014.3.11)。
以前には画像の加工があまり問題視されなかった傾向はあっただろうが、自分の「論文が何時発覚するか」、戦々恐々としている研究者も多くいるのではないか。しっかり実験ノートなど資料の保管はしておくべきだ。
そして有名になればなるほど、派手なことをやればやるほど注目されるのだ。
日本分子生物学会の理事長は「論文発表の手続きがあるという」。研究者は肝に銘じるべきだ。
理研・小保方さんの疑惑事件も、このままでは科学から裁判闘争になる可能性もある。小保方さんがどの学会に所属しているか知らないが、所属学会も何らかのメッセージを発するべきではないか。
日本分子生物学会の理事長は「論文発表の手続きがあるという」。研究者は肝に銘じるべきだ。
理研・小保方さんの疑惑事件も、このままでは科学から裁判闘争になる可能性もある。小保方さんがどの学会に所属しているか知らないが、所属学会も何らかのメッセージを発するべきではないか。
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