2014年4月4日金曜日

STAP細胞・再現試験の前に:小保方さんの発想は本当に正しかったのか

小保方さんのSTAP細胞疑惑で、理研は1年をかけて再現性試験をするという。その前に小保方さんのSTAP細胞の発想が本当に正しかったのかどうか検証すべきではないか。1年かけて再現試験を理研内でやるとしても数千万円の費用はかかるだろうし、その財源は当然我々の税金だ。

無駄なカネを使ってほしくないので、理研が再現に意欲(?)を示す根拠を国民に知らせることが大事ではないか。

今回STAP細胞論文疑惑で責任を問われている副センター長の笹井さんは、「2014.4.1 調査委員会報告の概要を受けてのコメント」で、STAPは常識を超えた細胞制御の現象の報告であり、特別な意味をもつ新原理の提案だ」と説明している。それほどの意味をもつ論文作成にどうして「改ざん」「ねつ造」と指摘される行為があったのか。更には再現もできない代物である。

本来なら、論文作成に小さなミスもないよう最善の努力をすべきであるし、他の機関に再現実験を依頼し再現が認められて初めて発表すべきではなかったのか。今回の事件はあまりにもお粗末すぎ、共著作者がどう言おうと弁解のしようがない完全にアウトの論文発表ではなかったのか。

それが、日本を代表する理化学研究所で起こったことに驚きを隠せないのだ。

今、STAP細胞の存在を信じているのは小保方さんと副センタ―長の笹井さんそれにハーバード大のバカンテイン教授だけではないか。再現実験をやっていた香港の研究者は「STAP細胞はなかった」と断言した。

不思議なことだが何故、バカンテイン教授は自ら再現実験をして、STAP細胞の有効性を証明しないのか。改ざんやねつ造があっても結論には影響ないと言うのであれば自分でやったらどうか。

それとも自分の理論を他人のカネで証明させようとしているのか。そしてノーベル賞クラスの研究というのに何故、アメリカで動きがないのか。

他の分子生物学の専門家は、ES細胞と間違ったか、生後間もないマウスの骨髄には極小量の未分化の細胞があるがそれではないかと考えている人も多い。

更には東北大の黒田先生の論文のマネをしたのではないかという(週刊ポスト2014.4.18)。

それによると、小保方さんは黒田論文の「ヒトの骨髄や皮膚の細胞から誘導される多能性幹細胞」の追試をやっていたが、追試だけではなく、「完全に体細胞になったものでも同じことが出来る」と主張、理研に移ってから「分化しきった体細胞がリセットされてSTAP細胞という万能細胞になる」という論文に化けたのだと言う。


こういった話を聞くとSTAP細胞は眉唾に聞こえてくるが、この道の専門家も多い理研がどうしてこの小保方さんの研究に「大きな期待」を抱くことになったのか。

そして今、小保方さんを「未熟な研究者」と切り捨てた。

小保方さんのSTAP細胞への発想は正しかったのか。理研の見解を聞きたいものだ。

[後記]
6日の新聞報道によると、理研は1年間の再現実験に1300万円かけるという。リーダーは共著者に名を連ねた丹羽さんで、小保方さんは参加しないという。当然だろう。
STAP細胞は仮説の段階であるという認識も示した。

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