日本初のLCCのピーチ・アビエーションの運行トラブル、重大インシデント発生でテレビ東京・「カンブリア宮殿」も真っ青ではないか。2013.3.14放送の「日本流LCCをつくれ 飛行機が電車になる日」ではピーチを「果てしない自由化」を目指すと褒め称え、出演した井上CEOは「LCCを安ければいいと勘違いしては困る」と言い切っていた。
そのピーチが、4月25日には来月19日から10月まで機長が病気で休むために不足が出て2088便の運行を停止し、16000人に影響が出ると発表したばかりで、今回(4月30日)は那覇空港着陸時、機長の勘違いで異常降下し、あわや海面に激突する重大インシデントを起こしたというのだ。
テレビの情報番組でコメンテーターとして出演したベテランパイロットも「PULL UP」の警報音は訓練以外に聞いたことがないと言う程異常事態だったのだ。
テレビ東京2013年3月14日放送の「村上龍×経済人のカンブリア宮殿」の「飛行機が電車になる日」のタイトルに興味があり放送を聞いた。何故、大手のJALやANAにできない低価格が達成出来たのか。
当然のことながら、社員がいろんな仕事をこなすことだ。機内清掃も外注ではなく自分たちでする。機内サービスはなくし物品販売、サービスは有料化した。
拠点を関空にした理由も、利用料が安く24時間開かれているので欠航の心配がなく、効率的な経営が出来ると言う。
確か飛行時間も4時間以内と決めて路線を絞ったようだ。その理由は機体が狭いのでお客がガマンできる時間が4時間らしい。よく研究されていると感心したものだ。
求人も職歴を問わずで、デパートの販売員、化粧品関係の仕事、店員、保育士など広く人材を求めたようで同業者からの応募はなく大手と棲み分けが出来ていると言うことだった。
でも驚いたことに、社員は全員、1年、3年の契約社員だという。仕事が向かないときはいつでも辞めていいようにしたというが、これで満足して働けるのか疑問に思った。同業者から応募はなかったというのも待遇面で落ちるので大手から応募することなどなかったのではないか。でも、意外に賃金は良いのだという。
いろんな職種から採用しているので、経験を生かし改善提案も多いようだ。提案が採用されれば働きがいもあるというものだ。
機長不足で更に1人が休めば運休が出てくること、安全を脅かすような運行に「LCCを安ければ良いと勘違いしてほしくない」と言う主張はどうなったのか。何かしら経営に問題があるのではないかと心配になる。
カンブリア宮殿も放送で褒めちぎった内容になっていたが、このままのやり方では番組の信用を落とすのではないか。私の記憶では、他でもカンブリア宮殿で扱った企業に不祥事が発生したニュースがあったと思う。
LCCも「果てしなき自由化」でがんばってほしいとは思うが、「安全第一」なのだ。過当競争で運任せの経営は禁物だ。
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