2014年4月4日金曜日

「理研・STAP細胞改ざん、捏造事件」として研究者倫理の教訓で後世に語り継がれるのか

ますます泥沼化の様相を呈してきた理研のSTAP細胞ねつ造疑惑は、「理研・STAP細胞改ざん、捏造事件」として後世に語り継がれる運命になってきた。新しい若い研究者に研究者倫理の教育の一環としてこの「改ざん、捏造事件」が教訓となるのだ。

4日のテレビニュースで、国会の何かの委員会でiPS細胞の山中先生が、「若い研究者は未熟」「研究の仕方をしっかり教育する必要がある」「新しい機構を作るときは、カネがかかるがノートをチェックする管理者を置くことが必要である」という内容の発言をされていた。

野依先生や山中先生のようなノーベル賞受賞者にとっては小保方さんのような研究者は「未熟な研究者」にみえるのだろう。

今回の小保方さんの「改ざん、捏造」疑惑に関するニュースをみているが、どうして小保方さんに「謙虚さ」がないのか。

コメントを発表するにもまず、「科学界の信頼を揺るがすことになり申し訳ない」という謝罪の言葉があってもいいのではないか。そのあとに、理研の調査報告に対して自分の反論をすべきだと思うが、自分の立場の正当性を主張するだけでは誰も同情はしてくれない。

今回の理研の報告は、こういう結果に至った背景について全く言及していない。理研の報告の不十分さとともに、何か後ろめたさがあるのではないかと疑うが、それ以外は「その通り」と言えるのではないか。

むしろ小保方さんの「悪意なきミス」の主張には無理があるのではないか。電気泳動の画像は「改ざん」であるし、使いまわしされた4枚の画像は、1枚であればミスということにもなろうが、4枚とも使いまわしでは完全に「ねつ造」の意思があっての行為と見るべきだ。

人権侵害の恐れもあり弁護団を結成し、理研やマスコミと戦うようだが、裁判にでもなれば「あることないこと」が法廷に出てくる。むしろ人権侵害を拡大することになるのだ。弁護団だけが儲けになり理研も小保方さんもダメージが大きい結果になることが分かっているのか。

小保方さんは、冷静に考えてみることだ。

そして、理研は長い栄光の歴史のなかで、「理研村」が出来上がって、フェアーな組織にかけていたのではないか。理研のマネージメントにも大きな欠陥があり、今回の事件を起こしたのだ。

一時はノーベル賞級の研究として期待が大きかったが、再生医療分野での活用ではなく、若き研究者の研究者倫理の教育としてこの事件が語り継がれるのは皮肉と言えば皮肉ではないか。。







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