STAP細胞不正疑惑で「悪意なき過失」の立証が焦点の一つになってきたが、再提出された真正な(?)画像はSTAP細胞由来の本物なのか。「単純な取り違え」では解決出来ないSTAP細胞の存在の有無がもう一つの焦点になってくる。
STAP細胞については笹井さんのコメントでは「分子生物学の新原理の提案」と期待を臭わせたが、理研は「現段階では仮説、再現性試験にたよるしかない」と当初の考えを大きく転換した。
調査委員会の報告も、電気泳動の画像の切り貼りを「改ざん」、酷似した画像の使い回しを「ねつ造」と断定したが、小保方さんの主張は「単純な取り違え」、「結論は変わらない」と反論し、「悪意なき過失」を主張する。
考えてみよう。論文の重要な部分に「勘違いがあった」と言うのでは論文自身を書く資格はないのではないか。勿論私にはそんな能力はないが。
考えてみよう。論文の重要な部分に「勘違いがあった」と言うのでは論文自身を書く資格はないのではないか。勿論私にはそんな能力はないが。
更に「取り違えした」として再提出した「真正な画像」が本当にSTAB細胞由来のものだったのか。若山さんが預かっていた細胞を第三者に評価してもらったら遺伝子が異なりSTAP細胞に疑問を呈する事になったという。
再提出された真正な画像について、理研のHPに掲載されていたが先日削除された。理研はこの画像について何かコメントをしているのか。
朝日新聞(2014.4.8)によると弁護団は「2012年7月に撮影したSTAP実験による正しい写真を投稿すべきだったが間違った」とし「悪意のない過失に過ぎない」と主張する。
理研でも「悪意のない過失は不正ではない」としているが、今回の調査報告では「知っていながらなされた行為」と言うことで研究不正とした(同上)。
要するに「故意」なのだ。「過失」ではないのだ。
どういう実験記録を作成し、画像をどういう風に整理していたかが明確ではないが、研究機関が変わってくると、そこで画像の整理などは一旦区切りをつけて新しい整理になるのが常識ではないか。
それを推定だが大学時代の研究から通し番号(?)で整理していて、今回間違った画像を投稿したとは想像しにくいのではないか。
やはり、これも推測だが何かの理由で「故意に」大学院時代の画像を使ったというのが想定しやすいのではないか。
故意が気に入らなければ、「未必の故意」もある。「実験目的は違っても結果は同じなので、この画像を使えば騙したことになるが、まさか大学院の博士論文の画像と同じだとは誰も思わないだろう。万一見つかったときはその時だ」と考えたのだ。
兎に角、実験ノートでの実験の追跡はできず、論文作成での構想も記録にない(?)とすれば、「故意によらないことが根拠を持って明らかにされる」可能性はかなり厳しくなるのではないか。
まず、STAP 細胞の存在を確認しなければ、論争は泥沼にはまり込むばかりではないか。
二進も三進も行かなくなって「和解」では、「この論争は何だったのか」と言うことになる。
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