2015年12月6日日曜日

東京・大田区久が原総合防災訓練:「通報訓練」も加わったが果たして結果は

12月6日の総合防災訓練の情報
大事なことは、この被害情報を本部に
伝えることなのだ
6日朝、マンションの近くで東京・大田区久が原の総合防災訓練が開催された。今までの見る訓練から参加する訓練で「通報」訓練も加わったのだが、その意味が分からなかった。近くには「訓練用被害情報 ②芹が谷橋付近呑川護岸崩壊 道道橋自治会本部までこの情報を伝えてください」の張り紙と交通規制の立て看板が立てかけてあった。

マンションの防災訓練も合わせて実施されたが、区の防災訓練の現場は近くの公園を使うようだ。

10時に「防災おおた」が「久が原地区の総合防災訓練を開催します」と伝えた。東京消防庁や大田区、地元自治会、消防団の人たちが集まって消火栓からバケツの中の赤い発煙筒に向かって放水が始まる。消防団は放水の大会に出る人達らしい。

防災訓練全景
良く訓練の内容が分からなかったので近くにいた消防団の人に聞いてみた。

「この間、地震対策で護岸を補強工事したばかりなのに何故、崩壊を想定しているんですか」と聞くと、「一応の想定で、この付近に何カ所か崩壊や亀裂など被害を想定し自治会本部に連絡するよう促している」という。

その連絡があって行動を起こす訓練内容なのだが、付近住民からの「情報」が入っていないらしい。

消防団の人も「今までの訓練は見る訓練だったが、通報訓練など参加する訓練になっている」と言うのだが、残念ながら現時点まで通報はないらしい。「自治会の誰かが通報するようになっているはずだが・・」と言う。

私も漠然と「訓練用被害情報」の張り紙は見ていたが、「通報」までは意識していなかった。今回の防災訓練の本部となった道道橋自治会の電話番号など知らないが、走って行っても1分程度だ。「訓練の内容をしっかり分かっていたら通報したのに」と残念に思う。

警察や消防署への「通報」は勇気の要ることかもしれないが、通報はいくらあっても良いのだ。多くの通報があると言うことは「ことが重大だ」と言うことが分かるのだという。

ところで最近は消防団も高齢化してきたという。サラリーマンが多いし、年齢制限をしているところもあり若い人が入ってこないのだ。

自分たちの町は自分たちで守る重要性は分かるが、東京はマンションも増え無関心な人間が多くなったと消防団の人は嘆く。

訓練後、小学校で反省会をすると言うが、果たして「通報」が何件あったか。

数種類の被害が想定され、交通標識などに貼り付けてあった。



0 件のコメント: