「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局」に頼りすぎるのは危険ではないか。医療費の高騰を抑えるために過剰投薬、残薬を減らせば年間100億円の削減が期待出来ると言い「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局」制度を充実させれば多剤投薬、副作用増も防止できるのではないかと期待されている。
新聞には高齢者の多剤投薬に取り組む医師の事例も出て来たが、それは今のところ特殊な事例だし、施設に入っている高齢者には適応しやすいが、そうでない者にとっては「良い医者」「良い薬局」をどうやって選ぶかが問題だ。
田舎で医者も薬局も少なければ顔見知りの医者、薬局と言うことになるが、高齢者で診療科も多義に渡れば「かかりつけ」など理想論で終わる。それぞれが我関せずで自分の担当分しか考えない。
患者は当然に十何種類の薬を飲み、副作用かどうかは分からず体調を崩し診療科も増えていく。
逆に医者や薬局が多ければ「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局」を選ぶのも楽だろうと思うだろうが、これが又大変なのだ。どの医者、どの薬局が良いのか分からないのだ。
取り敢えず開業医で診察を受け、ダメなら病院と言うことになるが紹介状がなければ初診時に別途費用がかかる。1500円から5000円ぐらいの幅があるようだ。
いろんな医者がいる。なかなか腹部の痛みがとれないので願い出てCT検査を受けた。通常なら「1週間後に結果が出るから来るように」と言うことになるのだが、直ぐ結果が出た。どうも検査技師が判定しているようだ。1回だけでは異常が分からないのでしばらくしてもう一度検査しようと言うことになった。
「そんな問題ではないだろう」と思いその医者は避けた。
高血圧も難しい判断になる。まず基準値が結構変更される。記憶では、昔は160/90mmHgだったが、何時か135/80mmHgになり今は140/90mmHgだ。要観察からいつの間にか「異常なし」になる。これが人間ドックの基準値ではもっと高くなるのだ(確か147mmHg?)。
医者に行くと、何も言わないのに勝手に「血圧を測りましょう」ということになる。医者の前で測ると高めに出る私は、いつも血圧を注意されてウンザリする。
医者によっては家庭での測定値を重視してくれるが、医者による測定値しか信じない者もいる。「家庭で使っている血圧測定器を持ってこい」といわれ比較したこともある。
結局、区の特定健診では家庭での測定値を参考にせず、診察室での測定値で血圧を「要治療」と判定された。そう言っても薬を飲めとは言わない。この医者も止めた。
私の場合、最初は総コレステロール値が250位あったが、そのうちにコレステロール値で悪玉コレステロールが基準値より高かったので高脂血剤を服用することになったが、人間ドック学会の基準値ではクリアーしている。更に悪玉コレステロール/善玉コレステロールの比が2未満で正常と言われるようだが、服用すれば2未満でも服用を止めれば2~2.5の間だ。2.5以上は心筋梗塞などの危険があると言われている。
次から次へ新しい所見が発表されるので患者は混乱するが、そこら辺の医者や薬剤師は知らない。そういう情報がある事を知っていても本気で調べている者はいないようだ。
薬局でも「お変わりありませんか」とか「薬は効いていますか」など質問されるがある種の高脂血剤が免疫機能を下げる危険があることを質問しても分からない。
医者が「家庭での血圧は135mmHg以下にするように指導している」というので、一度降圧剤を飲んでみようと思い1錠呑んだところ今までに経験したこともない180~190mmHgになったので服用を中止し医者に行ったら「全部飲んでから来い」という。薬局で降圧剤と高脂血剤の副作用を聞いたら「知らない」という。調べてくれと言うと薬品会社か問屋の営業に電話で聞いて「そんな話は聞いたことがない」と言うことになった。
この医者と薬局は利用するのを止めた。血圧は1週間後に正常に戻った。無理して下げるのも問題だ。知人の奥さんが亡くなったと言うことで葬儀の手伝いに行った。聞くところによると「今日医者に行く予定だった」という。降圧剤で治療しながら脳溢血(?)で亡くなったというのだ。そういう事例が多い。
そんな事をしているうちに、通う医者がなくなった。一度服用を止めて検査してみてどうなるか考えようと思っている。医者は近くに総合病院がありHPを見ると「迷ったらまず総合内科を受診」というフレーズに注目した。ここに行って診察を受けようと思う。人間ドックもやっており日本人間ドック学会の会員でもあるのでいろんな考えが聞けるだろう。
どの医者を選び、どんな薬局を選ぶかは患者の責任かもしれない。薬局の量販店が増え、アルバイト薬剤師の多い薬局で「かかりつけ薬局」など期待出来ない。
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