五輪3会場の調整が山場を迎えた。東京都民としては注目せざるを得ない課題であるが、経費削減を求める東京都に対してアスリート、競技団体のエゴ丸出しの闘争ではないか。東京周辺に立派な施設を作り大量の観客を動員することが競技にそんなに大事な事なのか。
小池知事誕生で組織委員会作成のオリンピック計画のずさんさがあぶり出された。しかも今回のオリンピック開催のコンセプトも不明確で今になって「もったいない」「復興五輪」が再燃している。
余りの小池知事の攻勢に、組織委員会の森会長はIOC会長まで引っ張り出して抵抗する。IOCは「変更を認めないのが原則」と言ってみたり「コンパクト五輪に賛成」してみたりで、結局は「東京都、組織委員会、国、IOCの4者会談」を提案してきた。
それでも東京都の都政改革本部は経費削減を目指し会場変更など検討、ボート/カヌー会場はやり玉に挙がった。海の森水上競技場か既設の宮城県・長沼会場かは多くの問題をさらけ出した。
海水か真水か、風や波の影響、航空機の騒音など海の森水上案に否定的な意見も出たが、アスリートや競技団体は東京周辺での競技、選手村が分かれるなど難点を示したが、エゴ丸出しの批判のように思える。
オリンピック運営費も会場整備の他に諸々の運用で2兆円を越え3兆円になるかもしれない。レガシーどころか海の森水上では年間2億円の赤字だという。小池知事は「2丁、3丁と豆腐のよう」と批判すれば森さんは「不謹慎で品がない」と応戦する。
森さんには、東京都はカネを持っている。「オリンピック開催だから最後は何とかなるだろう」と安易に考え、どこかの会場整備だったと思うが2000億円なんてなんてことはないとコメントした事もある。
そして今日、29日に4者会談するという。小池知事がどういう案を提案するかだ。
会場整備で問題になっているのが、ボート/カヌー会場の海の森水上か長沼か、水泳ではアクアチックセンターでの減席、バレーボールの有明アリーナか横浜アリーナか。
小池知事のコンパクトなオリンピック、経費節減をどう会場選びに発揮するか。IOC担当者は政治的リーダーの判断だと言う。当然だろう。今までの例でも変更は認められている。森さんは間違った情報を流さないことだ。
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