寒い中、手書きのペーパーを用意して集会に参加した3人の 年配の女性 「顔は撮さないから」と言ったら「撮っても良いよ」 と応じてくれた 拍手だ 2016.11.2 衆議院議員会館前 |
与野党対決の構図と思っていたら「あれよあれよで採決?」の様相を呈してきたと思ったら、今度は農水相の失言で足踏み。民主党政権時の管総理が「平成の開国」とまで言ったTPPだから自民、民進共に賛成のはずだがそうはいかないのか。おばあちゃん達も反対で連れ立って国会前の反対集会に参加していた。
農業立地県に行けば選挙でTPP賛成とは言えない。あの自民党議員でも落選の憂き身でTPPは禁句だ。だが東京に戻ると賛成するのだ。そんな不思議な法案が国会審議で成立しそうだ。
2日、TPP承認案、関連法案が衆院委員会で審議入りすると言うので国会周辺の反対集会がどうなっているか取材に行ってきた。寒い日だったが国会正門周辺には人が集まっていなかったが、裏の衆院議員会館前では「TPPを批准させない!」との横幕が張られ、5万人分もある「批准しないことを求める緊急署名」の段ボール箱が持ち込まれた。
全労連や教職員組合など食品の安全を訴える団体が集まっている.そんな中に3人の高齢の女性も参加していた。足元には自分たちで書いた「TPP反対」「STOP TPP」のペーパーが置かれていた。
本当に心配して反対運動に参加したのだ。
昨年の国会審議で野党民主党は「交渉経過の説明」を求めるが、政権は「相手国との交渉事のことでもありコメントは差し控える」「法案を提出しているのでその内容で質問してほしい」の一点張りで質疑がかみ合わなかった。
先日のテレビ中継では、「TPP批准で遺伝子組み換えなど我が国では認めていない食品、農産物が入ってくるのではないか」との質問に安倍総理は「我が国の食を脅かすルールは一切ない」と答えていたが、鵜呑みには出来ない。過去にも混入の事例があったし、検査態勢にも不備があるらしい。
それにしても何故急ぐのか。
新聞では、オバマ大統領がアメリカでも批准するように尻を叩いているとか、クリントンさんやトランプさんがTPP反対、再検討を匂わせているのに対して牽制しているのだという。
TPPの関係国の交渉は難儀であったようだ。急ぐ日本は国益を害し、渋る米国は国益を守ったとも言われるし、甘利さんは何回も何回も海外へ出張し交渉が大変な事を見せていたが実際には関係者が会っても話し合いはそんなにやっていなかったという報道もあった。
最後は甘利さんが米国の尻を叩いて強引に合意に持って行ったと政府は甘利さんの業績を発信しているが、だったら交渉経緯を詳しく説明しても良いのではないかと思う。
結局は曖昧なまま、はっきりしないTPP批准になるのか。もしアメリカが批准できなかったら反故になるのではないか。反対派はアメリカの動向に注目しているのか。
結局、安い農産物が市場に出回るが食の安全を考えると国産の農産物を選べば良いのだ。ただ原料に危険な食材を使われたら分からなくなる。
寒い中集まった3人の年配の女性に拍手だ。
議員会館前に集まった反対集会参加者 2016.11.2 |
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