2016年11月6日日曜日

韓国・朴大統領の政治疑惑:他人事ではない、日本だってやっているのでは

韓国の朴大統領が知人の崔容疑者に情報を流したり、利権に係わったりした容疑で退陣の危機にあると言うが、我が国だって同じ事をやっているのではないか。決して他人事ではない。

利権に係わってはまずいが、政策を予め民間の知人に見せて意見を聞き政策に生かすことは、程度にもよるが別に問題はないのではないか。官僚が作成した案に民間人の意見を反映させることはどこでもやっているのではないか。

ただ、特定の知人がやったと言うことには疑惑も残る。

昔、若宮さんという民間人にどういう政策だったか忘れたが、アメリカ対策を任せた総理がいたはずだ。その時メデイアでは問題になった事がある。

総理という存在は孤独で相談相手もおらず、不安な日を過ごすこともあると経験者が言っていた。だから占い師に相談したり、奥さんに相談したり、新しい外交先の開拓にその国のことに精通している民間人を利用することもあるだろう。

何かの政策を導入しようとすれば官僚に専門家がいないために、担当大臣の知人が手腕(?)を振るい悪事を企てる結果になる例もある(竹中金融相の元で木村という人が銀行行政で辣腕を振るったが最後は疑惑問題を起こしたはずだ)。

最近問題になっている東京オリンピックだって利権がらみの悪事があるようだ。誘致運動で電通という会社が利権がらみの活躍をした。会場、施設建設では大手ゼネコンが特定政治家と組んで不法行為を働いている疑惑が出ているし東京都では石原元知事、ドンと呼ばれる都議会議員の利権誘導は疑惑事件にも発展しそうだ。

疑惑ではないが、総理、政権のやりたい政策を民間議員も含めた○○審議会、○○会議で予め検討させる手を使っている。これだって公開でやっていると言うが、自分の息の掛かった人材選びでは疑惑もわく。

以前、規制改革で審議会を作り検討したとき、座長が自分のグル-プに利権をもたらす動きをした例では郵政民営化での「かんぽの宿」の売却がご破算になった事がある。

利益誘導で自分の関係団体に有利になるような質問を国会でやったために贈収賄疑惑になった例もある。

韓国の朴大統領の疑惑事件は側近の首席秘書官まで逮捕され、当初、JTBCテレビがスクープしたというのだが、討幕運動にまで発展している。朴大統領は謝罪会見までしたが国民の不満は収まらない。

韓国大統領には辞任後疑惑事件で逮捕されたり、自殺した者もいる。親族にも疑惑が広まった例もある。その理由には日本では見られないほどの権力を持っているのだという。そのこともあって朴大統領は親族らとの連絡も絶っていたのだが不覚にも知人である崔容疑者が近づいてきたようだ。

決して他人事ではない朴大統領の政治疑惑事件だ。東京オリンピック、豊洲問題では政治家、企業が暗躍しているはずだ。疑惑事件として特捜部は何時動くか。既に関係者は証拠書類を破棄しているだろう。特捜部が動き始めたときには何も残っていないのが常識だが、大きな事件になるとどこかに漏れ残っているのだ。



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