大規模陥没事故現場 テレビ朝日報道ステーション 2016.11.8 |
事故の原因は道路下20mで地下鉄の延伸工事をやっていたが、5m上にある2m厚みの粘土層に穴が空き地下水が流れ込み、その上に15m厚みの砂れき層があるがこれが地下水を含んでいるのだ。
掘削機が間違って開けた粘土層の「アリの一穴」から地下水、砂礫が流れ30m×30m深さ15mの円錐状の穴が空いたようだ。
この穴にはライフライン、排水管、電気、NTT、水道の管が敷設されているが大きな損傷を受け、停電、ガス漏れ、排水管の破断で下水が流せない状況にある。今、セメントミルクを孔に注入し塞ぐ工事をやっているが4日ぐらいは掛かるそうだが、ライフラインの復旧は目処が立たないという。
更に危険なのは、事故現場に隣接するビルなど建造物の基礎地盤がむき出しになっていることだ。基礎杭がどのくらいの深さに打ち込まれているか分からないが、恐らく20m下の粘土層を固い地盤とみていると砂礫の流出を止めなければ倒壊、傾きなど危険になる。
この事故をどう復旧させるか。今後起きるであろう震災事故の対応策にも参考になるので注目しよう。
ところで事故の原因は、道路下20mで地下鉄延伸工事をナトム工法で実施していたようだ。ところが5m上にある2m厚みの止水層とした粘土層に穴を開けたようだ。
これは気をつけなければならないことだが、2m厚みの粘土層は決まった高さにあるわけではない。恐らく波打っているはずだし、どこでも2m厚みとは限らない。
何カ所かはボーリング調査で位置、高さ、厚み、土質を確認するのだが何百mも同じとは限らない。そこに問題があったのではないか。
恐らく事故原因調査で原因は粘土層ギリギリの所を掘っていたことにあるのだろう。
東京御徒町でも道路が陥没し車が飲み込まれる事故が発生した事はあるが、それにしても例のない規模の事故だ。
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