なかなか脱出出来ないデフレだが、ノーベル経済学賞受賞のシムズ教授が「増税否定し、財政出動」すれば物価は上昇し、税収が増え、好ましい経済状況が生まれるというのだ。
シムズ論と言えば、アベノミクスの異次元の金融政策を提唱したリフレ派のエール大名誉教授の浜田さんが「アベノミクスを考え直す」と言わしめた理論だ。
金融政策の他に財出動が必要なのだと言う。
安倍総理の経済政策アベノミクスも金融政策(第一の矢)に財政出動(第二の矢)を放って一時うまく行くかと思っていたが、消費税増税でうまく行かなくなったという。
脱デフレ、成長率2%達成が困難な要因に消費税増税があった事を上げている。だから、シムズ教授は安倍総理が「増税はしない。財政出動する」と言えば経済は好転すると想っているのだ。
でも、我が国は今度は増税しなければならないし、2020年にはPB黒字化を狙っているが、新聞報道では未だ8兆円が不足しているという。
しかも先進国一、国、地方の借金が1050兆円になって、対GDP比200%を越える国の財政なのだ。ところが一部学者には600兆円の登る資産もあるから心配ないという学者もいるが、国に言わせると全てが現金に換えられるモノではなく、自由のきく金額ではないという。
「増税なしの財政出動」→物価上昇→税収増を狙い、物価上昇率が目標を達成した後、増税すれば良いとも言う。
本当にそうなのか。
日本人は、社会保障制度維持では増税しかない。借金は先進国一悪く、対GDPの200%を越える。2020年までのPB黒字化もままならないと刷り込まれている。そんなに簡単にシムズ教授の説を信じる者はいない。
0 件のコメント:
コメントを投稿