トランプ外交は多国間より二国間思考である。TPPは離脱、NATFAは見直しし二国間貿易に専念するという。多国間協定に懐疑的なトランプ大統領にとって国連外交も資金を拠出しながらアメリカの国益に沿わないと想うと問題視するのではないか。
日本だって過去に国連のやり方が国益に反するとして分担金の拠出を停止したことがある。日本の分担金は第2位だったが、アメリカは第1位で22%を占めている。停止となると事は重大だ。国連活動に支障が生じる。
安保理で拒否権を持つ中国、ロシアの分担金は低い。安倍総理は「日本が世界の中心で」と言って国連改革を訴えている。日本の支持を上げるために中東、アフリカを歴訪しカネをばらまいている。
しかし、日本が主張する国連改革を邪魔しているのはアメリカという話があった。アメリカは基本的には改革を嫌がっていたのだ。
しかし、今回トランプ大統領は国連にメスを入れようとしている。アメリカの国益に沿っているかどうかが判断基準なのだ。
PKO活動、気候変動対策での「パリ協定」、世界第2位のCO2温室効果ガス排出国としてのアメリカにとって規制は経済活動に大きく影響する。
多国間では想うようにいかない外交も二国間ではアメリカ優位に進める事が出来るとトランプ大統領は見ているのだ。
確か北朝鮮だったと想うがミサイルを発射したとき、国連安保理は批判声明を発することしか出来なかった。各国の利権が絡んで強い制裁決議が出来なかったのだ。
多国間外交ではこう言うケースが多いだろう。でも二国間外交をするというとアメリカが直接北朝鮮と交渉に入ることか。そうなると金主席の思うつぼだ。
トランプ大統領就任でアメリカ外交は次のステップに入ってきたのか。
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