2017年1月29日日曜日

高崎・少林寺山縁起達磨が消えるのは残念な気がする

少林寺山本堂 時期が来ると達磨で一杯になる
29日のTBSテレビ「噂の東京マガジン」の番組に「寺と対立!!高崎達磨騒動」のテレビ番組が目に止まり内容を見た。「何だ」と想っていたら寺と達磨生産者が出店料で揉め、今年の正月は少林寺山では1店しか参加せず、寂しい光景だったという。

一方で、高崎市はこのもめ事で困って高崎駅前でだるま市を開催したそうだ。しかし、達磨寺での店と違って「ありがたみ」に乏しいと参加者は言う。

テレビ番組から知ったのは、寺側はイベントを実施するには1200万円ほどかかるので、出店や達磨生産者に3~5万円の出店料を前口上なしに要求したことに出店側、生産者側が反発したことに原因があるらしい。

更におかしな事に「開運達磨大師」の伝説に従来と違う説が出て来たのだ。これが混乱に拍車をかけている。

従来の説は住職が達磨の木型を山縣友五郎という人物に伝えて縁起達磨が始まったと言うことだったが、新設では「江戸達磨」を山縣友五郎が高崎に持ち帰ったというのだ。その証拠となる絵図がある。

住職が与えたという説と江戸でのだるま市で知って持ち帰ったというのでは大違いだ。

少林寺山に行ったときに聞いた「達磨大師の由来」は、碓氷川の畔に観音様のお堂があり、ある時洪水のあった後、川の中にひかるモノがあり、拾い上げると香気のある古木で霊木として保管していたが、1680年に一了居士という者が一刀三礼、達磨大師の座禅像を彫刻したとも言う。

又、天明の飢饉で困っていた農民に達磨作りを住職が教えたと言う説もあるが、こちらが本当のようにも聞こえる。

ところで皆さん少林寺山にお参りされたことがありますか。

総門をくぐり鐘楼まで長い石段が続く。何時も来ていると言う年配の女性が「この石段はいつ来てもきつい」とぼやいていた。2~3回休みながら登るという。
鐘楼をくぐると放生池、大講堂、本堂、社務所があり新緑、紅葉時はきれいだ。管理人さんが「朝、太陽が照り始めた時が1番きれいだ」と教えてくれた。

市内の代表的生産者 大門屋
達磨は全国で48種類あり、高崎は全国一で全体の80%、170万個/年を60軒の生産者が作っているという。眉は鶴、ひげは亀の絵柄が特徴だ。200年の歴史がある。

さて、皆さんはどちらの眼から入れるか。

向かって右にスミで眼を書き入れ、願いが叶ってもう一方に書き入れる事を少林寺は進めていると言うが、いろんなやり方があるらしい。置く場所によって日が昇る方向の眼に最初に入れれば良いという説もあるのだ。


あんな大きな縁起達磨で処分することを考えると買うのも控えるが、高崎縁起達磨が消えるのは寂しい気がする。

0 件のコメント: