トランプ大統領はアメリカ初のビジネスマン出身と言うことで大きな期待を抱かせ「アメリカで作れ、アメリカの製品を買え」と雇用の創出を訴えているが、ビジネスマンと言っても不動産王、経済発展に必要な「物づくり」の経験はなく、次次に打ち出す指令にピンボケが多いのではないか。
反グローバリズム、保護主義と批判もされているが、行き過ぎたアメリカ式グローバリズムには反対だ。自国の政治、経済が成り立って始めて政治をやっていることになる。その点、イギリスのEU離脱には理解出来る。
トランプ大統領はアメリカの自動車産業、製鉄業が寂れて疲弊した街をみて雇用創出を訴え、仕事を失った中間白人層の支持を得た。
日本、メキシコ、中国、カナダが米国市場を荒らしているとみているが偏見だ。
これらの国々と交易することにより多大な恩恵を受けているのはアメリカではないか。
新聞報道によると、昨年末の米国の就業人数は1230万人で20年前に較べると30%減少していると言うが労働生産性は30%向上しているとも言う。
生産工程での機械化、ロボット化が雇用に影響しているのだろうがこれを無視すると世界的な競争について行けない。それこそアメリカ産業の衰退だ。
過去に日本とは貿易紛争を経験した。
今回も自動車産業がやり玉になっているが、あの時は米国車は大型で燃費も悪く時代にマッチしていなかった。逆に日本車は小型で燃費もよく、耐久性も優れていた。
鉄鋼業も、海外の安物に食われたが、日本は製品開発で特殊品に力を入れた。逆にアメリカは何をしたのか。衰退の要因はアメリカ側にあるのではないか。
「物づくり」を知らないトランプ大統領に任せているとアメリカは6ヶ月と経たないうちにアメリカ人は音を上げるのではないか。
米国の製造業を見直せ。
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