2018年9月20日木曜日

進まぬ北の「非核化」話:トランプ、金の腹の探り合い、駆け引きが要因か


6月の米朝会談に期待したが一向に進まない北朝鮮の「非核化」話も、その要因はトランプ大統領、金委員長の腹の探り合い、駆け引きで誰も自分から本音を出さない。

トランプ大統領は一貫して(?)「非核化」を言えば、金委員長は「非核化」より「終戦宣言」をいいだし、中途半端な「非核化」で「経済支援」を引き出そうと企む。

仲を取り持つ文大統領は、3度目の南北会談に臨み、異例の歓待を受ける映像が世界中に流れた。歴史的な1回目の南北会談のパフォーマンスには及ばなかったが歓待ぶりには驚く。

メディアは共同宣言に注目したが、これがまた中途半端で金委員長の腹の探り合いをあらわにした。

重要な点は、トンチャンリのミサイル発射場を永久廃棄、ニョンビヨンの核施設閉鎖を提言したが、条件として「アメリカの相応の措置」をあげている。

ところが、今までと違って有名な地名をあげての施設の破棄であるが、メディアは他にも関連施設をたくさん保有していると疑問を呈する。これら2つの施設を破棄したとしても北の核保有、核開発には支障はないのだろう。

その証拠に米朝会談後も核開発を進めている証拠をメディアは報じた。

一回目の米朝会談の成果(?)は北にとっては経済制裁をあいまいにしたことだろう。中国は制裁緩和に言及した。

会談では文大統領の真剣に話し込む姿に金委員長は笑顔で答えている様子だったが、「重要点をはぐらかしている」とも受け止めた。

大事なことは共同宣言以外の会談の内容だろ。文大統領が国連出席の際にトランプ大統領と会談しその時の金委員長の考えを伝えるらしい。

終戦宣言で経済支援を受け、あいまいな「非核化」で見返りに何かを得ようとする金委員長の本音だ。

トランプ大統領は中間選挙も控え金委員長との関係を強調、アメリカが北の核、ミサイル脅威を回避するだけでも成果と考えているのではないか。朝鮮半島の平和というがどのくらい本気で取り組んでいくのかわからない。


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