2018年9月16日日曜日

安倍さん 「いたらない人間」に国政は任せられないのです


安倍さんは演説で「私はいたらない人間」、「反省すべきは反省し」などと言っているようだが、私たち国民は「いたらない人間」に国政を任せるつもりはないのです。自民党国会議員8割、地方議員、党員の多くが総裁選で安倍さん支持のようですが国民を馬鹿にしているのではないか。

新聞報道によると、15日の街頭演説で「私は至らない人間だ。謙虚に、丁寧に政権運営に当たってまいる」と言ってみたり、「反省すべきは反省し」と言って、「モリカケ」問題の波及をけん制している。

2人の議論が始まって政策も少しはっきりしてきたが、朝日新聞(2018.9.16)で報道されている安倍さんの演説テーマ、時間を見てみた。

防災では西日本の豪雨、北海道胆振東部地震で甚大な被害が出ているので当然だろう。しかし、政府の動きはゴテゴテと言うし、目立つのは安倍さんの「パフォーマンス」だけだ。何時も災害では政府が批判される事が多い。石破さんは防災省の設置に言及していたが菅官房長官は即座に反論した。

政権運営では問題が大きい。一強政治で驕りが出て強引な政権運営が目立つ。おまけに官邸主導で国会審議を蔑ろにしていないか。野党の不甲斐なさも影響していると思うが自民党の良識はどうなったのか。

アベノミクスは見直しに時期に来ている。ポスト安倍候補者とみられていた岸田、野田さんも見直し論をぶっていたが何故か安倍支持に回った。異次元の金融緩和を推し進めたが副作用が多発し、3年間で「出口戦略をやり遂げる」と言い出した。2%物価目標は無理のようだが、判断は黒田総裁に任せるという。責任は黒田さんにあるというのだろう。

社会保障は両陣営にとっても喫緊の課題だ。若者、教育、結婚、出産と将来への不安を払拭する必要がある。それとも年金生活者の弱い者いじめを強化するのか。

地方創生も両陣営が強調している政策だ。アベノミクスの成果が地方に行き渡っていないことを安倍さんは十分に認識しているはずだ。地方票の獲得のためにも避けて通れないが、この6年間の地方創生政策の成果はどうだったのか。逆に石破さんは地方を回り地方の実体を垣間見ているはずだ。

外交は安倍さんの得意とする政策だが「パフォーマンスが主」の外交だったツケが出て来た。先の東方経済フォーラムでプーチン大統領は唐突に「前提条件なしの平和条約締結」を提案してきた。虚を突かれた安倍さんは反論できなかった。ウラジミールとファーストネームで呼び合っていた関係も「プーチン大統領」に変わった。

トランプ大統領との親密な関係もおかしくなってきた。日米貿易戦争では2人の関係も終わるのではないかとみられている。全ては日本の譲歩をトランプ大統領は狙っているのだ。

トランプ大統領は保護主義で国際会議の場で孤立してきたが、トランプに寄り添う安倍外交に不安を感じる。

憲法改正では安倍さんは自分の任期中に成果を出したいようだが、石破さんは「急がない」と言うし、公明党は反対に回るようだ。そもそも安倍流自民党草案の内容がはっきりしない。参院選でもやれば自民党は議席を減らし発議など出来ない。安倍さんは焦っているのではないか。

どれを取ってみてもプラスになるような政策は見られない。「いたらない人間」を認めながら何故、3度目の総裁→総理を目指すのか。

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