2018年9月20日木曜日

終わった自民党総裁選:安倍勝利でも勝ったのは誰? そして待っている参院選




安    倍
石    破
議 員 票
329票(82%)
 73票(18%)
党 員 票
224票(55%)
181票(45%)
   計
553票(70%)
254票(30%) 

自民党総裁選は終わり、下馬評通り安倍さんが勝利したが本当の勝者は誰だ?そして待っている参院選。あれほど安倍陣営からえげつない恫喝、圧力をかけられた選挙戦、包囲網を敷かれたにもかかわらず「正直 公平」をキャッチフレーズに石破さんが善戦した。

論戦を嫌がりスケジュールで妨害する安倍さんと戦う石破さんは大変だっただろう。終盤の民放テレビ出演での斎藤農水相の「圧力」発言では薄っぺらな安倍さんを映し出した。これで議員票が当初予測の50票から20票上積みされたのだろうか。

参院選を安倍さんでは戦えないとみた議員も多かったのだ。

3選を果たしても安倍さんの顔は冴えない。勝に勝ったがとてもではないがフェアーな選挙ではなかったのだ。「石破を潰す」とその気迫(?)がありありと伝わって来るニュースが流れていた。

今後3年は「期間限定」内閣で何かあれば即辞任の決断が必要になる。「モリカケ」問題、昭恵夫人との不祥事は消えることはないだろう。

安倍さんにとって「苦い勝利」は党員に「驕りに対する不満」があってのことだ。来る参院選では石破さんの存在が大きい。安倍さんでは戦えないのだ。

早速安倍さんは「いよいよ憲法改正をやる」という。自民党総裁選では民意とかけ離れている事が安倍さんには分かっていない。

更に政策にも問題が山積しているのだ。アベノミクス、出口戦略、2%物価目標、消費税増税、社会保障、少子化対策、地方創出、対北、対ロシア、日米経済戦争、どれを取ってもプラス要因は見当たらない。

内閣改造、党役員人事は82%と言う圧倒的多数の議員票を獲得した分、失望する議員は離れていくだろう。「適材適所」でお茶を濁していたが内閣の骨格は変えず、5派閥にポストを割り当てるのも大変だ。石破支持者にポストが廻る余裕はないが内閣の人気を考えるとそんな事は言っていられないだろう。

小泉さんは「武器を持たない選挙」と総裁選を評したが安倍さんはポストを持っているが、石破さんはポストを持っていない。石破支持が広がらない要因にそれがあるのだ。

「冷や飯を食え」と言っていた麻生さんも「大勝」とは言えないとコメントした。「安倍支持でもポストはないよ」と言っているのか。

後味に悪い総裁選だった。自民党議員は安倍金太郎飴の一切れで終わるのか。



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