2023年11月12日日曜日

バラバラな経済ニュースから:1075兆円、対GDP比266%の借金大国、PB赤字続き、財政再建絶望か

経済に関するニュースはバラバラで報じられるが、まとめると国債残高1075兆円、対GDP比266%の借金大国、PBバランスは赤字続き、財政再建は絶望化か、そして世界のGDPではドイツに抜かれ4位に。

政府は人気取りもあって財政出動だが財源の不足を赤字国債に頼る。日銀は異次元の緩和で国債を買い入れ世界から財政ファイナンスといわれている。

今、日本の税収はどうなっているのか。

       22年度     23年度

国家予算  107兆円    114.4兆円

税収    65.2兆円   69.4兆円 

税収外    5.4兆円     9.3兆円

国債    36.9兆円    35.6兆円

しかし23年度補正予算で31.2兆円追加され、その7割が赤字国債というから9兆円が国債に追加され44.5兆円になる

国債金利が上がれば政府の利払いが増え、年3%の名目成長率とすると1%上昇で24年度0.7兆円、25年度2兆円増えるという。日銀の決定会合でもそのことを考慮し緩和策見直しを躊躇しているのか。しかし物価目標の2%も「実現確度が高まった」と見て日銀総裁は賃上げに期待する。

PBバランス(基礎的財政収支)も22年度は27.8兆円の赤字だ。政権はPB黒字化の目標年度を先送りし、多子か今は25年度ではないか。しかしその時誰が責任を持つのか。

財政健全化には金利と成長率が重要なファクターらしいが、長期的にPB黒字化は無理、4.5%という成長率も無理だ。

今、国民生活は円安、物価高に苦しんでいる。まだ企業は円安で儲けを出しているが国民生活は苦しい。儲けを出している企業は来春の賃上げで答えるらしい。

賃上げが物価高を超える5~6%の賃上げに連合などは息が荒い。今まで賃上げは達成するも名目賃金はマイナスが続く。

物価高もFRBとの金利差が要因としては大きい。日銀は「1%をめど」にしているが欧米は5%を超えている。これじゃ円安は止まらない。151円台だ。為替介入で対応しているようだが「スタンバイ」というだけで実施はどうか。米国は「為替操作国」と認めてはいない。

岸田総裁は30%を切った支持率改善のために定額減税4万円、非課税家族に7万円の給付をするという。ガソリン補助金も出すらしい。しかし皆反対だ。来年の6月に賃上げと相まって減税のデフレ対策だが、減税の後に増税が待っている。

国民は財政健全化を目指しているのか。


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