毎朝、テレビ朝日の羽島モーニングショーを見る機会が多いが、今日(22日)は屋根修理の悪徳業者に騙され高額な修理を取られたが、修理内容はずさんな工事だったことが報道され注意するように警告された。
私にも経験がある。地方で一人暮らししていた母が「最近、男の人が来て、近くで○○さん家の屋根修理をしており、付近の家も調査しているのだが、お宅は屋根の中央部分が沈んでいないか」「放っておくと雨漏りがする」といったという。母は「私にはそう見えない。雨漏りもしていない」というとしつこく修理する必要があると言い張ったそうだ。結局は母は断ったそうだ。
テレビが報道するぐらいだから、最近こういう事例が増えているのだろう。
しかし、こういう詐欺は高齢者の独り住まいの家に限らない。マンションの大規模修繕工事にも同じことが言えるのだ。先日の新聞で、大規模修繕工事で管理会社の関連会社が工事を担当し、割高な工事をした事例が48%と聞いた。国土交通省はガイドラインつくりをするという。
工事費を安く済ませたマンションは、中立な専門家に依頼し事前調査をして優先順位をつけ工事を分別したというのだ。ここがポイントだ。
私の住んでいる60戸程度のマンションで13年目に管理会社が大規模修繕を提案してきた。何やら建築基準法で猶予期間内にやる必要があるというのだ。どうせ全面調査であれば足場を組む必要があり、それなら大規模修繕工事をやったらどうかということらしい。
私は13年にお限らない。通常は15年だからもっと真剣に検討したどうかと提案したが、握りつぶされたらしい。
関連会社と関連のある専門家(?)の事前チェックで、タイルの剥離調査と、通路やベランダの長尺シートの全面張替、塗装工事などを実施することになった。
優先順位をつけて急いでやる工事、先延ばしできる工事などの分別はしていない。言い換えればワンセットの修繕工事になった。
タイルの剥離テストは先端に球のついた点検棒を這わせて音の変化で異常をチェックし、必要に応じてエポキシ樹脂を注入するのだ。タイルメーカーの基準では音の変化で周辺にタイルが浮いてはがれそうな箇所があり、第三者に被害が及ぶ場合は張り替えるということだ。
私の見た感じではそういう個所はない。異常かどうかの確認のテストに引っ張りはがしテストを実施した。正常は個所に比べ、異常音の出た個所は接着強度が40%ほどだった。まだ40%の強度があると見たが、業者は40%しか残っていないという。保障の問題もあるので「理事会様と相談する」というのだ。理事会は素人で管理会社にいいなりだ
塩ビの長尺シートも張り替える必要はなかった。凸凹している箇所もなかったし、動線ですり減っている箇所もみられなかったが全面張替えになった。
もしそういう個所があれば部分的に張り替えればいいものだが、何故か全面張替えだ。
工事は管理会社の系列会社が請け負ったが実際の工事はさらに下請けとなる。だから周辺に比べて割高な工事費を支払うことになった。競争入札の格好をしているが管理会社系列会社の独占だ。
大体、修繕費がどのくらいあるか知っている(管理している)管理会社に丸投げではどうしようもない。管理会社や関連工事会社を肥やすための工事に終わったか。
理事会はよくやったと思っているのだからどう仕様もない。
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