2023年11月20日月曜日

19日NHKスペシャル「混迷の世紀 債務危機」:金融緩和の後で「二日酔い」の副作用に注意か

中国の一帯一路で巨額な投資で港湾、飛行場を建設したが、借金が返せずデフォルトを宣言、港湾施設は99年間中国に運用権を取られたことは知っていた。観光や紅茶しか産業のないスリランカでどうして巨額な投資ができたのか。

19日のNHKスペシャル「債務の危機」では日本の財務省の神田財務官が 新興国などに負債の救済に奔走していることが分かった。今まで神田財務官といえば為替介入で「スタンバイ」状態と発言したことしか知らなかった。

売る覚えの記憶からスリランカは中国が50%ちょっと、日本が26%その他の国々が残りを投資していたようだ。中国が圧倒的に多い。デフォルトで飛行場の増設をやっていた日本の企業が工事を中断した。鉄筋丸出しのコンクリート構築物が目立つ。

神田財務官たちはどうやって救済するか検討しているが、先進国のやり方に中国のやり方が加わるとうまくいかないらしい。中国には身勝手な考えがあるらしい。

スリランカでは旧政権のTOPは国外逃亡した。現政権は増税などで対応しようとしているが国民の生活は困窮している。前政権が金を集めすぎたようだ。先には私権を肥やしたと無法な財政が指摘されていた。

そんな中で、新興国の財政を担っていた専門家の一人が、「金融緩和の後では「二日酔い」の副作用がある」と警告していたのは印象に残った。

何故か、日本に向けて発した警告のようだった。日銀は国民や企業が金融緩和で甘い酒を飲んでいたが、今、「二日酔い」の副作用にかかっていないか。金融緩和が長く続けば続くほど症状は重い。「2%物価上昇を安定的に確保できれば」と日銀総裁は言い「その確度は高まった」という。

各国を見ても利上げに踏み切れば副作用はどっと出てくるのだ。

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