2025年11月25日火曜日

憲法を考える:現憲法は本当に「押し付けられた」憲法か

 憲法改正と言うと、また中国が「軍国主義に戻る」と批判するが、憲法は私たちの大事な生活基盤だ。改正となると慎重に検討すべきだ。

よく「押し付けられた憲法」と改正の必要性を主張する英検もあるが、決して押し付けられてはいない。駐留司令部が新憲法につき日本に作成案の提出を指示した。日本でもいろいろ検討され一つの案を提案したが、駐留司令部は「これでは民主憲法に遠すぎる」と判断し自ら草案を提案した。

日本から提出した草案は旧憲法として体制を維持する内容だったようだ。だから日本案を採用していれば民主政治とは言えなかったのだ。

またよくドイツなどでは頻繁に改正しているが日本は一度もないという。ドイツでは細かなことまで憲法に記されているので改正せざるを得ないのだ。それだけ日本の憲法は大事なことだけ記されているのだ。

戦争放棄の9条も当時の幣原総理が、今後日本が世界で生きていくには戦争放棄しかないと司令部のマッカーサーに直言したものだ。むしろマッカーサーは軍備を持たないことに驚いたという。

これから世界で活躍するには憲法改正が必要と言う。安倍政権でもそうだったし、安倍内閣を継承する高市政権でも憲法改正を目指すだろう。

しかし問題は憲法草案を検討する審議会、其の案を議論する国会の与野党のバランスだ。与野党が拮抗する国会が理想だろうが、それでは決まらない恐れもある。

根本から見直すか、必要なものから見直すか、面倒な問題を含んでいる。








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