NHK「おはよう日本」より 2013.6.20 |
バーナンキ議長 量的緩和継続でも、終了への道筋示す。量的緩和縮小より緩和維持の方が気が楽なのだろうか。米国が何時、量的緩和の縮小を始めるか。市場はバーナンキ議長が縮小時期を示唆するのではないかと注目していたが、今回も賛成多数で現状維持を決定したという。
報道によると、緩和策縮小は経済情勢次第で急がないと言うが、雇用情勢が見通し通り改善すれば、今年後半から緩和策を縮小し、来年半ばにかけて一定のペースで縮小し、緩和策を終了すると言う。
米国ばかりでなく世界経済に大きな影響を及ぼすのだから慎重になるのは当然だ。
量的緩和縮小の「出口戦略」は、我が国でも国会審議で質問されたことがある。安倍総理は「専門家の判断に任せるが、日銀は早めに止めたことで効果が出なかった」と過去の事例を持ち出し、日銀を牽制していた。
量的緩和策は、「始めるよりも「止めるときの判断」の方が難しいのだ」と中央銀行の関係者が言っていたことがある。
まさにその通りだ。量的緩和を止めるときの条件をしっかり決めておくことだ。そうすれば政策担当者も市場も悩むことはないだろうが・・。
そういえば、オバマ大統領はバーナンキ議長の再指名をするかどうかで、退任を容認するような発言をしたという(読売新聞 2013.6.19)。バーナンキ議長は退任問題にも直面しているのだ。
だから、今回は、ただ「現状維持」ではなく、ある程度の見通しを述べたのだろう。
出口戦略は日銀でも言えることだ。市場が右往左往することだけはやめてほしいものだ。
関連記事
2013.6.21 投稿
バーナンキ・ショックの日本への影響:やっぱり「アベノミクス」は一時の夢か
関連記事
2013.6.21 投稿
バーナンキ・ショックの日本への影響:やっぱり「アベノミクス」は一時の夢か
0 件のコメント:
コメントを投稿