安倍総理の「アベノミクス」への過大な自画自賛、このようなやり方では質の悪い公約にならないか。
安倍総理が満を期したG8サミットでは、「アベノミクス」が評価され、大きな期待を寄せ付けたと自画自賛し、「日本も世界へ躍り出たのだ」とまで言い切った。
でも、新聞報道で見ると大胆な金融緩和では為替切り下げ競争にかかる危険を指摘されているし、財政政策ではドイツのメルケル首相から財政赤字にどう取り組むのかと懸念を示された。
成長戦略ではイタリアのレッタ首相が最良の策として参考にしたいと言ったそうだ。
しかし、時は都議選、参院選を控えてのG8と、それに間に合わせるように成長戦略、骨太方針の発表だった。
国内的に十分に議論されていない政策を、まず国際舞台で公約、表明するやり方はいただけない。
何やら民主党政権のやり方に似てきたし、実現の可能性の低い政策を掲げた大風呂敷のマニフェストにも似てきた。
G8首脳宣言にも記してある日本の「信頼できる中期の財政計画の必要性」は、財政健全化を要求されているのだ。
成長戦略の一つ一つの政策の実現可能性はあるのか、2020年にPBの黒字化への工程が示せるのか。
安倍政権は2020年まで持つのか。
安倍総理、自民党政権は、市場の反応に振り回されて、次から次へ「これでもか、これでもか」と政策を打ち出しているが、その実現性を公約できるのか。
質の悪かった民主党のマニフェストの二の舞はごめんだ。
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