2013年7月18日木曜日

富士山大噴火の前兆か:7月17日22時34分山梨県東部・富士五湖地震M3.9、震度3

今の富士山は、1707年の宝永大噴火の前の状況に
良く似ているという 巨大地震の発生で一気に噴火する
危険があるという
箱根大湧谷から富士山を望む
地震情報 17日フジテレビ
富士山大噴火の危険が迫っているのか、7月17日22時34分、山梨県東部・富士五湖を震源とするM3.9,震度3の地震が発生した。テレビでの地震情報を見て、急いで気象庁地震情報を見た。

地震情報によると、震源域は山梨県東部・富士五湖、北緯35.5度、東経139度で、深さは浅く約20km、M3.9で、震度3は相模原緑区中野、大月市、長野県、群馬県でも震度1を観測している。

今回の震源域は富士山の北東約30km、3.11の東日本大震災後の3月15日にM6.4の地震が発生したのは南南西に約20kmの富士宮市、10日にはM3.9、震度4の相模湾地震が発生している。いずれも富士山に近い。

気象庁地震情報
注目すべきは、東日本大震災直後の富士山の状況は、1707年の宝永大噴火と同程度の力を受けていたが、マグマかガス量の不足で大噴火には至らなかったという報告がされていた。

日本気象協会tenki.jpで山梨県東部・富士五湖を震源とする地震情報を見た。2013年に入っては2月、4月、7月の3回でM2~3.9を観測しているが、2012年は17回で、1月29日には3連続で観測された。

ところが、今、富士山は重大な噴火リスクを抱えていることを産業技術総合研究所の研究チームが発表した(ZAKZAK  巨大地震が引き金となる火砕流の恐怖 2013.7.17、MSN産経ニュース 富士山、ひびが入れば噴火? 巨大地震引き金に 2013.7.16)。

それによると、チームは現在の富士山が1707年の宝永噴火直前の状態とよく似ている。約300年間のマグマがたまり続けていると警戒を呼びかける。富士山の地下には、マグマが通った後、冷えて固まった堅い岩脈が多数走っているが、地震による地殻変動で隙間が出来れば一気に噴出する危険があるという(msn産経ニュース)。

テレビの情報番組でも、噴火口は頂上や宝永ばかりでなく100カ所ぐらいあるそうだ。それだけ過去には噴火している活火山なのだ。

2年前の震災が、富士山の火山活動に影響を与えた可能性は捨てきれない。2011.3.15のm6.4の地震発生後も富士山周辺では地震が頻発しているし、富士山の深部では低周波地震も起きている。岩脈が緩んでいるかもしれないので、M9クラスの南海トラフの巨大地震が起こればリスクは一気に高まる(zakzak)。

相模湾、伊豆半島周辺など富士山に近い周辺部の地震は要警戒なのだ。そういう意味での山梨県東部・富士五湖地震も注目すべきだろう。

富士山噴火による降灰は甚大な被害をもたらすことは過去の事例で分かっているが、今起これば交通インフラの破壊、東京を含む首都圏は完全に麻痺することは明らかだ。更にこれほど発達した電子機器をつかったシステムの崩壊は想像したくないほどのダメージを日本社会はおろか、世界経済へも及ぼすのだ。


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