都議選に次いで参院選でも自民党が70議席台を獲得する勢いで、圧倒的強さを示し「揺り戻し」の危険もあると言うが野党の低調さが目立ってきた。これでは自民党に対抗できる参院選後の野党再編は難しいのではないか。
更にその時、誰が主導するのか。そのためにも1人でも多くの議席数を確保したいのが党首の本音だろう。
民主党は立ち直りが難しい。「政権交代の期待」を裏切り、稚拙な政権運営に支持者は愛想尽かし去って行った。元首相の中国を利する発言、参院選に至っては東京地方区では候補者2人を1人に絞った結果、分裂選挙になった。今なお党内抗争の様相を呈し、海江田代表では党はまとまらないようだ。
都議選での惨敗の責任を逃れ続投が決まったが、参院選での結果では責任問題も発生しそうだ。
日本維新の会もいつまで橋下共同代表に頼らなければならないのか。今になって、「裸の王様だった」と反省しているらしいが、メデイアはとっくの昔に指摘していたのだ。新聞は読まず、YESマンだけの話で判断しているのか。
みんなの党との協力関係破棄は、橋下共同代表の慰安婦問題に関わる歴史観の違いだけなのか。街宣車の上で耳打ちしながら固い握手を何度もしていた渡辺、橋下代表の姿は何だったのか。
大阪は地方政党維新の会としての斬新さ(?)、東京は旧太陽の党の旧態依然とした自民党色と交わりにくい党なのではないか。
みんなの党も維新の会と袂を分かって以来、急な選挙戦術の変更は不利な面が多かったのではないか。ここも幹事長との主導権争いが内在しているようだ。
そんな中で、日本共産党は議席数を伸ばしている。反自民の受け皿的存在だと言うが政策はぶれていない。党名を変更すれば他党との協調も出来るだろうが、それは無理なようだ。
生活の党も「国民の生活を守る」とアベノミクス、消費税増税に反対するが、所詮は少数政党。議員数が少なければ再編の主導もむずかしいのではないか。
社民党も選挙の度に議席数を減らし、消滅の危機だろう。民主党の社民党系との合流も考えられるが出て行った連中を迎えるほどの度量はないか。
公明党も自民党と連立を組んでいるが、すべての政策に一致点があるわけではない。政権与党でありたいために自らの政策に変更を加える懸念もある。自民党も単独で強引な政権運営と見られるのを避けるために公明党に譲歩することもあるだろう。
維新の会、みんなの党も思ったほど伸びない状況下で、民主党が主導権を持って再編と言うことになるのだろうか。民主党には合意された政策をいとも簡単に破るとも見られている。そんな政党の再編話に乗るほど政治家は人が良すぎることはない。
参院選を機に、まず各党のゴタゴタを解決する方が先決だ。
それから、党単位ではなく、党内のグループが考えを同じくする他の党のグループと協力関係を築いていく。その程度からはじまるのではないか。
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