2014年10月11日土曜日

御嶽山噴火災害を考える:活火山への入山、開発行為を規制してはどうか

主な活火山
読売新聞 2014.9.28
今回の御嶽山噴火による人的災害などを考えると、今日本で言われている活火山への入山、開発行為を規制し1000年ぶりの「大地動乱の時代」(地震学者 石橋克彦)に向け巨大地震、火山噴火に対応すべきではないか。

55人が犠牲になった御嶽山噴火による行方不明者の捜索が続くが、救助隊の努力にもかかわらず難航しているニュースを見るにつけ再発防止を真剣に考えなければならないと思う。

そのためには、噴火を防止することは出来ないし、必ず噴火するのだから第一義的には入山、開発行為の規制だ。山頂付近まで登れることは危険が迫っているところまで人が入っていくことになる。

もう一度、観光というものを考えてみたらどうか。

登頂して喜びをかみしめるか、霊峰を遠くから眺めて楽しむか。価値観の違いがあるが人的災害を考えて見直すべきだ。

御嶽山噴火以来、専門家は富士山、箱根山、浅間山、草津白根山、日光白根山、三原山などの噴火を警戒している。

火山学者は火山、地震学者は地震で勝手に考えていても始まらない。プレートテクトニクスからするとマントル、マグマはプレートの動き、火山噴火に関係しているのだ。

特に富士山の噴火は甚大な災害を呼ぶ。

頂上まで至る所に山小屋があり糞尿の処理、ゴミ処理で世界遺産の価値が疑われている。取り消しにあった方が良いのではないかという専門家もいるが当然だ。一度取り消しにあって観光というものを考え直すきっかけにしても良いのではないか。恐らく観光が地元産業として成り立っているところが多く、それぞれ思惑もあるだろう

まず原則として火口から○km以内の入山、開発行為を規制すべきではないか。

噴火予知、噴火警戒レベルが検討されるらしいが、コンセンサスを得るのは難しいはずだ。自治体任せではどうしようもない。

忘れていけないのは、今日本は平安時代のような「大地動乱の時代」に入ったのだ。地震、火山噴火が絶え間なく続く時代なのだ。


無謀かもしれないが「火口から○km内、入山、開発行為」規制で観光のあり方を考え直す時ではないか。

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