何故、小渕優子さんのように不祥事を起こす国会議員が出て来たか。その背景には選挙区事情が大きく影響している。山間部の選挙区では元総理のブランドは余りにも大きすぎ、対抗馬が出にくく、政策や後援会活動に切磋琢磨する必要がなくなり旧態依然とした「田舎選挙」を続けた結果ではないか。
後援会のイベントである観劇会も他の議員は旅行社に任せていたが、小渕後援会は地元の世話人が募集、集金していたので直接おカネを扱う機会が増えていた。小渕さんは「分からないことが多すぎる」と説明責任を後回しにしたが、ベビー用品、贈答品については選挙区外の知人のお祝いに使ったと言い違法性を強く否定していた。
知らないと言いながら知っている部分もありそうだし、贈答のワインを県内の有権者に送ったという報道を見ると公職選挙法違反の容疑が強くなった。公私混同もあるようだ。
父親から譲り受けた後援会、政治団体を十分に把握出来ていなかった責任は重大だろう。会計責任者と思われる2人は名義貸しで内容は全く分からないと言うし、「全ての責任は私にある」と中之条町長が辞職した。何やら中之条の町政にも影響しそうだ。
地元に強力な対抗馬がいないことで後援会は旧態依然とした「田舎選挙」を繰り返してきた。小渕さんが名を上げ入閣するといろんな人が「身体検査」をするようになり不祥事が明るみになった。
大きな資金、強力な地盤を引き継いだ小渕家、後援会内に利権争いもあるようだ。
こういう事例は他の世襲議員にもあるのではないか。自ら身の回りをチェックすべきだ。
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