2014年10月29日水曜日

国会会期末まで1カ月:安倍総理の3本の矢は折れ、野党が「「政治とカネ」の矢」を放つ

今国会の会期末まであと1カ月、安倍総理の3本の矢は外れたり折れて、逆に野党が「「政治とカネ」の矢」を放った。次々に出てくる現職閣僚の不祥事に交じって野党議員も安泰ではない。攻める方も何時わが身かという状態だ。

重要課題である労働者派遣法改正、地方創生、女性活躍関連法案などの審議が停滞し委員会は「政治とカネ」の問題で動きがとれない。

ところが閣僚の「政治とカネ」の問題もメデイアの世論調査では内閣支持率は50%前後で大きな下落はなかった。政権、与党は「経済をしっかりやれ」という国民の声が反映しているのではないかと言うが、野党への不満も増えている結果ではないか。

安倍政権の経済政策をアベノミクスと称し大層な経済政策と見せつけ3本の矢を放ったが、外れるか折れる結果に終わった。しかし、経済は円高から円安、株安から株高へ転換し3本の矢の効果とは別に安倍総理は評価された。

自民党内も野党も経済の好転に安倍総理を批判することすらできなかったが、アベノミクスの評価も落ちはじめ、党内の不満に答えて内閣を改造した結果、閣僚に不祥事が発覚し小渕、松島のW辞任で落ち目の安倍総理に野党の攻撃が続く。

あと1カ月、どういう与野党攻防になるのか。野党は不祥事の閣僚を辞任に追い込み安倍総理の首をとろうとする。

安倍政権は「問題ない」として継投を支持するも「本人の説明責任」を要求している。

次々に出てくる不祥事に与党から「解散」の声も聞こえてきた。内閣の支持率も50%前後、野党の再編には時間がかかりそう。維新の党は「大阪都構想」で否決されもたついている。今なら勝てると判断しているのだろう。

不祥事閣僚は辞任しそうにない。安倍総理は「任命責任がある」と言うが口先だけでこの難局をかわそうとしている。閣僚の不信任案、安倍内閣不信任決議案をだしても与党の圧倒的多数では否決されるのは目に見えている。

いっそうのこと解散してくれた方が国民にとっては信任、不信任の判断ができるのだからよさそうなものだが、野党へのけん制ともとれる。

政治は安倍さんのためにあるのではなく国民のためにあるのだ。自民党が政権を継続するためにはポスト安倍を示せ。

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