安倍総理の女性登用政策も入れ込みすぎれば墓穴を掘ることになるか。理研の小保方STAP細胞論文捏造事件も同根だ。安倍総理のたっての希望で小渕さんを経済産業相という重要閣僚に登用したが、後援会や政治団体の収支報告などの疑惑が持ち上がり小渕さんは辞職する羽目になった。そして今回の政治資金規正法などの「政治とカネ」の違反容疑は与野党入り乱れての混戦模様となってきた。
若い女性が活躍できることを科学界でも期待できた。理研の小保方さんも故笹井さんをはじめ理研トップの寵愛をうけたが、論文捏造事件にまで発展し日本の科学界の信用を著しく失墜させるとともに、笹井さんと言う貴重な人材を失う結果になった。
若き女性の活躍を夢見ることはいいことであるが、行き過ぎは悲惨な結果をもたらす。
安倍総理は政権の人気取りにどうしても小渕さんの登用は欠かせないものと思っていたのだろう。自民党・幹事長候補にも挙がったが、結局は経済産業相として重用することになった。
小渕さんと言うブランド力、山間部の選挙区ではあるがめっぽう選挙に強い、経歴も自分によく似ているということで入れ込んだのだろう。
ところが、小渕さんに自らの後援会、政治団体の収支報告書で政治資金規正法違反の疑いが出てきて公職選挙法にも抵触する事態になり、「分からないことが多すぎる」と説明責任を後回しにして辞任することになった。
そして「すべて私に責任がある」と秘書経験のある中之条町長の折田さんが町長を辞職したが、東京地検特捜部に事情聴取を受けているようだ。今日のニュースでは、地検特捜部が関係先の家宅捜索やっているという。証拠隠滅の恐れがあり早い時期の捜索となったようだ。
これで一層窮地になった小渕さんは議員辞職しか道はないようだ。
一方、笹井さんに寵愛された小保方さんは、晴れ晴れとした論文発表記者会見でデビューしたかに見えたが、早くも論文のコピペ、改ざん、捏造疑惑が出てきて世間を大騒ぎさせた。
理研自身もねつ造を認め、論文撤回を促したが小保方さんは「STAP細胞はあります」と最後まで抵抗した。最終的に撤回に同意した。今、小保方さん自ら再現実験をやっているようだが、途中経過は全く分からない。
あれほどの笹井さんが「どうして不正が見抜けなかったか」の疑問が残るが、笹井さんはデータの不正を知っていたのではないか。それでも若い女性研究者がノーベル賞級の研究をしていることを世間に発表したくてごり押ししたのではないか。
笹井さんの記者会見でも、3つの現象を取り上げて、「STAP細胞の存在なしには説明がつかない現象」と説明していたが、論文撤回には同意した。
何かしら無理やりにSTAP細胞存在の可能性を説明したような感じで痛々しさを感じたものだ。
「女性の活躍」「女性の登用」を訴えるのはいいことだが、深入りしすぎは墓穴を掘ることになる。
「若い」というこもアピールしたいのだろうが、しっかり吟味してのことだ。小渕・ブランド、ハーバード大・ブランドに目がくらんでは国民を騙すことになる。
これで安倍総理の「女性登用」も色あせてくるのではないか。
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