小渕議員の不祥事・辞任は巨額の資金、強固な選挙地盤を引き継いだ後援会の利権争いの様相を呈してきたが、全体を把握していた現職の中之条町長が急きょ辞職したことは町行政への疑惑も疑いたくなる状況だ。期待されて入閣した小渕さんが、後援会イベントなどに絡む公職選挙法、政治資金規正法違反容疑で説明不十分なまま経済産業相を辞任したが、「責任は私にある」と選挙区内の中之条町長の折田さんが町長を辞職したニュースがテレビで報じられた。
辞任記者会見で小渕さんは「自分自身分からないことが多すぎる」「大きな疑惑があり監督不十分を反省する」と言い、弁護士を加えた調査委員会を設置して調べるらしい。
政治資金収支報告書の内容もいい加減だが、それを作成した責任者が以前の秘書に名義借りしたとか、一地方の現職の首長が「私が責任者、大臣は何も知らない」とインタビューするに至っては唖然とするばかりだ。何故、説明もしないうちに早々と町長を辞職したのか。町政への波及を食い止めるためではないかと疑う。
そして、こういった連中が自分たちでは調査できず、第三者による調査委員会で対応するという。後援会事務を担っていた本人たちがわからないことをどうして第三者が解明できるのか。その時に本当のことを話すとでもいうのか。
ところで、この事件の背後には父親から譲り受けた巨額(?)の資金、強固な選挙地盤の引き継ぎで後援会内、小渕家内の利権争いがあるのではないか。そして中之条町長も絡んだとすると選挙区挙げての疑獄事件に発展するかもしれない。
小渕議員は「一からやり直す」と言うが、きっぱり引退するのが筋ではないか。
そして、世襲議員は例にもれず、こういう問題を抱えているはずだ。世襲制の禁止など本気で考えないといつまでたってもこういった事件は起きる。
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