世界の平和、安全を維持することが国連の仕事と思うが、その国連を弱体化しているのが国連の常任理事国でもあるロシアのプーチン大統領、中国の習主席そして潘国連事務総長ではないか。その3悪人が中国の抗日戦勝記念行事、軍事パレードで同席したのだ。
その一方で欧州では中東やアフリカなどの難民が押し寄せ3日の海外紙にシリア難民の男の子の死体がトルコの海岸に打ち寄せられていた写真が掲載された。
これはショックだった。紛争国の指導者自身が反省し紛争解決に努めなければならないが、EU首脳が事態の収拾に動き出したという。
しかし、世界の平和、安全のために活動しなければならない国連が何ら動きを見せていない。潘事務総長にあっては次期韓国大統領選への含みがあってか中国に好感を示し出席、軍拡に反する中国の軍事パレードを絶賛した。
国連の常任理事国である中国の習主席は南沙諸島、尖閣諸島、ガス田建設で周辺国、日本と領海問題を起こし、ロシアのプーチン大統領はウクライナなど領土問題で紛争の当事者になっている。拒否権を持つ2国が紛争の当事者だから国連の調停など出来るはずがない。
そのため紛争の制裁が米国を中心にする有志連合に頼らざるを得ないのが現状だ。日本も国際貢献で紛争処理に対応しようとしても国連ではなく米国中心になると動きにくいところだ。
そして中国、ロシアは国内経済も苦しくなっている。
中国は国内経済が破綻の寸前で習政権への求心力は下落しているという。G20財務相、中央銀行総裁会議でも構造改革の実行を求められた。会議後の記者会見で麻生さんが「中国人民銀行の総裁が「はじけた」と3回言った」と言及すると記者から「何が弾けたのか」と質問され、麻生さんは「他にあるか」と語気を強めていた。
中国・国内経済はバブルが弾けたのだ。中国はリーマンショック後4兆元というとてつもなく巨額の公共投資をしたが、設備投資で供給過剰、雇用の創出で失業が増加した。
そのためか、同じように国内経済の不調を来した韓国・朴大統領と日中韓の首脳会談を提案した。困ったから日本頼みと言うことか。安倍総理も前向きな姿勢だがホイホイ付いて行くと利用されるだけだ。国益に反することは止めてほしい。
ロシアもウクライナ問題からG8から外され、経済制裁とエネルギー価格の低迷で国内経済は四苦八苦の状態だ。
それでも国連では拒否権を持つ常任理事国で国際ルールを無視した両国の無法行為は紛争の当事者で国連の本来の仕事に支障を来している。その中国やロシアに媚びを振る潘事務総長だからどうしようもない。
日本の安倍総理が主張するように国連を改革し「世界の平和と安全を守る機関」にしなければならないと思うのだが、中国、ロシアが拒否権を持っているかぎり無理なのか。
国内紛争でいつも被害に遭うのは子どもだ。紛争国の指導者は自国民を苦しめて何を求めているのか。
低迷化する世界経済で中国、ロシアは覇権主義で主導権を握ろうとしているが紛争を起こすことは算数的には損だ。ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授も「算数の苦手な指導者が紛争を起こす」という意味のことをコラムに書いていた。
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