2015年9月12日5時49分 東京湾地震 気象庁地震情報 |
2015年9月12日午前5時49分頃発生した東京湾を震源とするM5.2,震源深さ57km、最大震度5弱は、30年で70%の発生確率である都心南部直下地震、当分は発生の可能性が低いと言われている関東大震災のM7クラスの地震の予兆になるのだろうか。
9月12日の東京湾を震源とする地震は少し離れた調布市で最大震度5弱を記録、関東一円に震度1~4で広く揺れた。専門家によると東京都神奈川の境のフィッリッピン海プレートの内部で起きた。規模はM5.2でこの辺で心配されている地震はM7クラスで今回は1/1000だ。
丁度私は、群馬に行くために環七を走っていたが揺れは感じなかった。NHKラジオで「先ほどNHKによると関東地方で強い揺れを感じました。詳しい情報は分かり次第お知らせします」という。気象庁の発表よりもNHKのネットワークで情報が集まったらしい。
そのうちに気象庁の地震情報があったようだ。震源域は東京湾、調布市で震度5弱を観測したという。被害もベッドから転げ落ちたとか、水道管が破裂したとか、エレベーターに閉じ込められたと言う内容のニュースが続いた。
専門家の話ではこの付近では珍しいとも言っていたが、東京湾の近いところで震度5強が発生しているとも言う。
群馬で翌日の新聞を見ると今後2~3日は余震が起きる恐れも有り、大雨が降った地域では土砂災害に注意して欲しいという。首都直下地震、関東大震災への影響については何も言っていないようだ。
震源域が東京湾と言うことで私の住んでいる大田区は都心南部直下地震の震源域になっている。気になって帰ってきて調べてみた。
都心南部直下地震の震源域と震度分布 朝日新聞2013.12.20 |
内閣府の有識者会議は首都直下地震の被害想定をし2013年12月19日に発表したが、大田区や品川区を震源域とする都心南部直下地震M7.3が首都圏に一番被害をもたらすとした。今回の東京湾地震も震源域に入っているとみた方が良い。
2009年から現在までの東京湾地震の震源域 日本気象協会の資料から 東京湾の奥と中央部に頻度が高い |
日本気象協会のtenki.jpで東京湾を震源とする地震を検索してみた。2009年から今までに37件発生し、2012年7月3日にもM5.4発生があった。その37件をプロットしてみた。東京湾奥と中央部に比較的頻度が高い。
一方、発生確率は低いが関東大震災とはどうか。
朝日新聞2013年9月1日の「関東大震災を知る」をみる。
関東大震災の震源域 本震、余震と広範囲で巨大地震発生 朝日新聞2013.9.1による 余震①が今回の地震の震源に近い |
1923年9月1日午前11時58分、東京帝国大学の地震学教室の地震計が大きく揺れた。巨大地震の発生だ。朝日新聞によると震源域は130km×70km神奈川県内陸部から相模湾、房総半島の広範囲にわたっている。本震は11時58分神奈川県の内陸部でM7.9,続いてM7クラス超の余震が6回発生しているが第1回目の余震M7.2が12時01分に発生、それが今回の地震の震源域に合っているのだ。
専門家が「本震は一級、余震は超一級だった」と言う。
何で東京・大田区が震源域に入っているのか不思議だったが、これで分かった。
娘から携帯へ「どうだった。すごく揺れたよ。怖かった」と連絡が入った。私もマンションで一応の地震対策はしているが気になった。帰ってきて調べたが特に異常は見つからなかった。
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