2015年9月27日日曜日

野党共闘も民主党次第:共産党提案の選挙協力、国民連立内閣はどうなるか

共産党が22日、今国会で成立した安全保障関連法の「廃止」を目指し国政選挙で選挙協力し国民連立政府を造ろうと提案、野党との協議に入ったが、例によって保守と革新の入り乱れた民主党が慎重姿勢で野党共闘もままならないようだ。一層のこと共産党は「独自候補を立てない」ことがよさそうだ。

共産党は今まで選挙区で候補者を立て選挙戦を戦ってきた。泡沫候補の時もあったし自民党候補と一騎打ち(?)の時もあった。京都などの選挙区では強い。

何で勝ち目のない選挙に挑戦するのかと思っていたら、共産党の支持者の動向を調べるのに良い機会らしいということが分かった(以前の話だが)。

しかし今回は、戦争法案と言われる安全保障関連法を廃止するという強い目的があり連日の国会前の反対集会も後押ししたようだ。

読売新聞(2015.9.22)によると、野党が共闘した場合の来夏の参院選「1人区」を試算した結果が報じられている。自民党が2013年参院選で勝った1人区で野党が共闘した場合7選挙区で逆転するという。

私もブログで野党共闘に関連する記事を書いた。「野党再編は民主党分裂から」(2014.12.16掲載)、「共産党が野党共闘すれば:東京小選挙区当選者は自民、野党接戦の可能性も」(2014.12.15掲載)。

それによると、先の衆院選で野党が共闘すれば東京小選挙区の当選者は、自民22,野党3から自民13,野党12の拮抗した結果になるのだ。

そのほかに野党再編構想では共産党が加わっていないことが気になって「共産党は野党でないのか」という内容の記事も掲載したことがある。

ところが今回、共産党が野党共闘の可能性を提案してきたのだ。共産党というとどうしても共産党アレルギーがある。選挙公約などを見ると正論を吐いていると思うが保守系からは抵抗が大きい。

以前、共産党は「名称を変えた方が支持が広がるのではいか」という話もあったようだが日本共産党の名称は守りたいようだ。
ところが折角の野党選挙協力もうまくは行かないようだ。

民主党は維新と連携協議会を設置して合流を目指しているようだ。維新はその前に解党し名称を変える必要がある。「維新」と名が付けば橋下、松井さんらが絡んで二進も三進も行かない。

民主党は例のごとく保守、リベラルの混在だ。共産党との選挙協力は出来ても国民連立政権などは不可能だ。前原さん達がどう出るかだ。反対に労組系議員もどう出るか。連合の古賀さんは「民主党解体の可能性」に言及していたが、今回はハードルが高いと言っているようだ。

連合など労組の支援を考えると岡田さんも踏ん切りが付かないのだ。やっぱり民主党も分裂、解体が必要になる。

やっぱり野党共闘は直ぐにはいかない。一層のこと共産党は選挙協力するのであれば「独自候補を立てず」、支援もせず静観してはどうか。それしか,今可能な策はない。


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