2016年2月25日木曜日

どうしたシャープ(1):代表的企業の海外企業への身売りがあって良いのか

どうしたシャープ、我が国の代表的企業が海外企業に身売りという、こんな事があって良いのか。安倍政権は世界で一番経済活動がしやすい環境作りのために法人税下げなど政策を打ち出しているがシャープを助けることが出来なかったのか。

勿論、今回本命となりそうな台湾の鴻海精密工業とともに官民ファンドの産業革新機構とも話し合いをしていたようだが、条件面で鴻海精密工業が勝っているという。

産業革新機構案は3500億円融資で液晶部門をジャパンデイスプレイと合併させ日の丸連合を作る作戦だったようだ。でもこの案では大きなリストラは避けられない。

一方の鴻海精密工業は、56000億円の融資、リストラはせず、負債も応じるというが、シャープから契約違反の時の保証金として1000億円を要求されたという。

それかどうか、鴻海精密工業鴻海精密工業は精査する必要があるとしてまだ調印は決まってはいない。一説によると更に3500億円の負債が発生するようでこの点にあるのではないかとも言われている。

シャープの開発力は優れている。

子どもの頃は,ラジオの昼番組で早川電機提供の番組があった(具体的名前
は思い出せない)。シャープペンも有名だ。画期的なのは電卓だったが、私が買ったのでは安価ということで洗濯機、テレビは他社製品に較べて画面が白っぽい感じだった。最後に買ったのはデジタルビューカムというカメラとビデオが別々のアタッチメントで使えるカメラとノートパソコンだった。

シャープで思い出すのは、大阪万博の時、日本の主な電機メーカーは多額の投資でパピリオンを出展したが、シャープはパピリオンを止め天理か堺に液晶の工場を建設、専門家からはシャープは将来のことを考え立派な決断をした評価されていた。

それから亀山に工場を建設、亀山ブランドの液晶テレビは有名だったが、私としては手が出なかった商品だ。

その後、韓国、中国企業などの追い上げで過剰投資となり経営が悪化したようだ。近くの量販店でシャープから出向しているという何人もの社員にあった。

外国の企業の傘下に入ることは、経営のやり方が違うだろうしリストラしないと言ってもシャープ自体がやっていけない経営環境ではリストラせずにはいられないのではないか。そして不採算事業の整理だ。

生産請負の企業で15兆円規模のようだが、シャープを傘下に置くことによって技術力を獲得することになるメリットは大きいだろうがそのままで赤字企業が黒字にはならない。何かやるのではないかという不信感はある。


企業が大きくなるには工場進出で自治体から優遇策を得ていたはずだし、研究開発にも優遇策があったはずだ。そういった優遇策を受けながら海外企業に身売りと言うことでは、なかなか納得のいかない。

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