各テレビ局の報道番組がメインキャスターの更迭に向け動いているが、メインキャスターで視聴率が変わるのか。メインキャスターに頼らない番組作りが必要だ。私も夜の11時台は、日テレのNゼロ、テレビ朝日の報道ステーション、TBSのNEWS23,テレビ東京のWBSをサーフィンしながら今日のニュースの総ざらいをして寝ることにしている。
メインキャスターが誰かが問題ではなく、報道内容が重要なのだ。解説付きだと特に注意する。
でも、各テレビ局は著名なキャスター、スタッフのキャスチングで視聴率を稼ごうとしているが、カネを食う割には成果が出てこない。おまけに政権の意に沿わぬ騒動では官邸から圧力がかかる。
その政権からの圧力がかかった発端がTBSのNEWS23だ。先の衆院選を前に安倍総理が生出演していた。報道では街角の調査で「アベノミクスの成果が見られない」という内容だったが、これに安倍総理が噛みついた。公平性に欠けると言うのだ。
安倍総理は今まで聞いたこともない経済指標を次から次に挙げてアベノミクスの成果を訴えた。普段は余り使わない指標だったので私も驚いた。数値が上昇している指標を選んで取り上げたのだ。キャスターの膳場さん、岸井さんも一言も言えなかった。
安倍政権のやり方は全てそうで、都合の良い指標だけで評価するから話が平行線をたどる。国会の予算委員会でもそうだ。
安倍総理直々に怒ったのだから其れを忖度し、官邸のYESマンが報道を牽制する。
既に降板が決まっている報道ステーションの古館さんも古賀さんの反撃で痛い目に遭った。「I am
not ABE」が気に障ったようだ。これ以来古賀さんはテレビの画面から消えた。
NEWS23の岸井さんも請われてキャスターに就任したが降板が決まった膳場さんは産休中に降板の噂が流れ一悶着したが8日夜から復帰した。でも3月で降板するらしい。
テレビ東京のWBSも経済ニュースでは群を抜き必ず見るようにしているが、小谷さんから若手エースと言われる大江さんにバトンタッチしたが、若さは感じるが特にどうってことはない。
私にとってはメインキャスターが誰であれ大事なのは報道内容だが、時の政権に屈していては報道の名がなく。
ところが9日、朝日新聞に気になる記事が掲載された。総務相が「政治的に公平を欠く放送を繰り返した時は電波法76条に基づき電波を停止することもある」と発言したそうだ。
何という横暴政権なのだ。報道の自由は憲法で認められているが、其れを否定しようとするのだ。
ニュースキャスターとしては有名だった筑紫哲也さんが生きていたらどう言うか。過去に「TBSは死んだ」と言ったそうだから「安倍政権は死んだ」とでも言っただろうか。
視聴率を稼ごうとするテレビ局に請われて就任した有名なキャスターが今、更迭の運命にある。
ある意味では官邸の批判に応えた場合もあるだろうが、カネのかかるキャスターは止めて安価な局アナで合理化を図る面もあるだろう。
寧ろ私たちは、メインキャスターのコメントに惑わされず、しっかりニュースの核心を把握することが大事なのだ。
今、安倍総理は憲法改正に向け衆参ともども2/3の議席を確保しようと野党の囲い込みに躍起になっているし、現憲法は「押しつけられた憲法」だと誤解される情報を流している。正統派憲法学者による憲法をしっかり勉強することも考えなければならない。
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