読売新聞2023.3.10 |
相模トラフの関東大震災(1923年)から100年、3.11東日本大震災(2011年)から12年、さらに富士山噴火(1707年)からすでに300年、さらには古文書研究、地震堆積物研究から千島海溝沿いの巨大地震(M9)、 房総半島沖地震(M8)はいつ発生してもおかしくないというし、南海トラフ巨大地震は西側と東側の「半割れ」が話題になっている。
貞観地震(869年)が1100年後の2011年に再来襲し東北地方太平洋沖に巨大な地震、津波を起こし甚大な被害を発生させた。今世紀は9世紀の事前災害発生状況に告示し注意が喚起されている。
保立道久氏の「歴史の中の大動乱」(岩波新書)によると富士山噴火も781年、800年、802年、864年と頻繁に噴火し、最近では300年前の宝永噴火(1707年)だ。富士山もいつ噴火してもおかしくない状況なのだ。
巨大災害の発生には古文書の研究も大事だ。
私は一時京都に住んでいたこともあるし、京都は歴史的建造物が多い。万一巨大地震でも発生しようものなら損失は大きい。そこで京都群発地震に注目している。
先の保立氏の書籍では京都群発地震は長岡京地震(794年)、京都群発地震としては827年、851年、868年、880年と頻繁に発生、ただの群発地震ではなくそうとう大きな地震が長期に続いたようだ。
京都には三方・花折断層帯(M7.2,発生確率0~0.6%)、有馬ー高槻断層(M7.5,0~0.04%)、三峠・京都西山断層帯M7.2,0.4~0.6%)などが地下を走っている。
このほかに大阪の上町断層(M7.5,発生確率2~3%)も大きな被害をもたらすだろう。
特に三方・花折断層帯は、伏見、北白川、一乗寺、修学院、八瀬、三千院を通り若狭湾に抜ける。三千院の門の階段で記念写真を撮っているがここは三方・花折断層が動いてできた崖なのだ。
このほかに古文書研究者の磯田道史氏の著書「天災から日本史を読み直す」(中公新書)では、伏見城の天守閣が崩れたという慶長伏見地震(1596年)、寛文京都地震(1662年)、文政京都地震(1830年)この地震は亀岡活断層が動いたと言われ、直下型大地震となった。7月の本震が起き、翌年の1月初めまで余震が続いたという。
最近では、2011年3月31日の京都南部地震震度4,M4.4が大きいか。地震が続いているので注意が喚起された。tenki.comによると2022年23回、2021年13回、2020年11回、2019年8回、2018年17回、2017年7回で確かに多くなっている。
今世紀の自然災害発生は9世紀の酷似しているとすれば、大震災が予想できる。
兆y期予測は古文書研究者、短期予測は地震学者に頼るしかないか。
0 件のコメント:
コメントを投稿