この時期人るといつも広島、長崎の原爆被害がニュースになり、二度と起こしてはならない社会風潮を形成するが、ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授が言うように「戦争を主導する指導者は戦争による損得勘定ができない人間のやる事」と数学が苦手なのだという。
今もプーチンはウクライナ侵攻で核の使用をほのめかし米国などをけん制する。トランプが安全保障で手を引く動きを見せるとフランスが欧州のためにフランスの核の傘を提案する。
アインシュタインがE=mc2で「物体は自分の質量をエネルギーに変換させ放出することができる」と発表した時、ドイツの科学者が原爆製造を計画し研究を進めた。
アインシュタインはドイツが先行していることを危惧しルーズベルト大統領に書簡を送った。ルーズベルト大統領はオッペンハイマー博士を中心にマンハッタン計画で原爆製造を目論んだ。
アインシュタインは「原爆製造にかかわったのはただ一度だけ、この書簡に署名したことだとのちに述べている(「E=mc2」デビット・ポタニス著 早川書房 2009.)。
しかし今日の読売新聞(2025.8.6)「高純度 米原爆開発ささえ」「採掘ウラン 広島、長崎で使用」を読むとアインシュタインがルーズベルト大統領に送った書簡には「ウランの最重要な供給源はコンゴ」ともいったそうだ。
広島市立大の梅原教授は「米国が計画を順調に進められたカギはコンゴ産鉱石だったのは間違いない」と指摘している。
読売新聞の記者がコンゴ共和国のシンコロブエを取材している。濃縮技術の進展で供給源としての役割は終わったが、崩落事故で2004年閉鎖されたが盗掘がたえないという。
アインシュタイン、オッペンハイマー、ルーズベルトがいなかったら広島、長崎の惨状は起きなかったのだ。毎年そう思う。
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