経済財政諮問会議で白川総裁の方を 見ながら、インフレ目標導入と大胆な 金融緩和を求める安倍総裁 2013.1.10 NHKおはよう日本 |
2%インフレ目標で安倍総理は、日銀・白川総裁の考えにも聞く耳をもつべきではないか。9日の復活した経済財政諮問会議の内容をメデイアの報道で見ることができたが、安倍総理は相変わらず、白川総裁の方に顔を向けながらインフレ目標の導入と大胆な金融緩和を求めていた。
讀賣新聞(2013.1.10)によると出席した閣僚も「金融政策の需要性」「日銀と政府の連携の重要性」を謳えていたようだが、麻生財務相は「3本の矢は日銀だけでなく、政府も一丸」と真っ当な発言をしていた。
思い出せば、民主党政権で安住財務相が国会の審議で日銀の白川総裁が責められていたとき、「日銀ばかりの責任ではない」と擁護した答弁をしていた。何やら財務相は財務省の意向を受けての同様の発言になっているのか。
これでは、総理と財務相の閣内不統一と思われても仕方ない。
しかし、安倍総理はもっと日銀総裁の言うことに聞く耳を持つべきではないか。
日銀は急激なインフレではなく、当面1%を目指すが、成長路線の効果が上がればさらに上の目標を目指すと言っているのだ。
会議後の記者会見で、政府と日銀は 連携していることをコメントする白川総裁 2013.1.10 NHKおはよう日本 |
同じ讀賣新聞で白川総裁は「賃金が上がり、企業収益も増加するなど経済全体がバランス良く改善していくことが重要で、そうした中で物価が上昇していくのが、人々が望む脱デフレの姿だ。財政健全化の取り組みも需要だ」と訴えていた。全く理屈にかなった考え方だ。
安倍総理は、この訴えにどう答えるのか。
一方的な2%インフレ目標設定要求では、デフレ脱却の筋道が見えない。「各種会議、審議会でこれから取り組むところだ」と言いたいのだろうが、多くの会議、審議会をどういうリーダーシップで引っ張って行こうとしているのか。
これから、以前と変わらない政策が出てくるのだろうが、参院選を前に与党の反発も出てくるだろう。
一番抵抗が少ない日銀に対する要求で、「やっている姿勢」を見せるのであれば、姑息すぎないか。
政府と日銀の連携は法律でも記されているし、民主党政権末期には合意文書も取り交わされていた。
内容が安倍政権でどう変わるのか知らないが、安倍総理はもっと日銀の考えに聞く耳を持ったらどうか。
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