5日09時50分和歌山県北部 M4.1,震度3 気象庁地震情報 |
和歌山県北部地震が頻発している。この震源域は南海トラフ巨大地震発生が予測されている場所ではないか。7日、テレビで与那国島近海で地震M5.5のテロップが流れた。南西諸島でも地震が増えているのかと思い、今年に入っての気象庁地震情報を見た。その中で震央地名を和歌山県北部とする地震が多発しているのが気になった。5日、7日、8日の3回、北緯34度、東経135度付近で深さは約10km、地震の規模はM2~4で震度は1~3だ。
地図で場所を確認すると和歌山県有田市、海南市、湯浅町付近だ。5日の地震では湯浅町で震度3だった。
改めて南海トラフ巨大地震震源域がどうなっているのか、読売新聞(2012.8.30)で中央防災会議の専門部会が発表した資料を見ると、新しい想定震源域に引っ掛かっているように見える。
南海トラフ巨大地震の地震 点線範囲が従来の震源域、茶色の 太線内が見直された震源域 読売新聞 2012.8.30 |
この南海トラフ地震は、当初は東海地震、東南海地震、南海地震が単独で発生すると考えられていたが、研究が進むにつれ同時発生の可能性が出て来た。3連動の場合の震源面積は6,100km2、M8.7,深さ10~30kmだ。
しかし、3.11の東日本大震災、M9の巨大地震発生で「想定外をなくす」考えから、3つの地震に日向灘を加えた4連動の同時発生の考え方も出てきて震源面積は110,000km2、M9、震源深さも4~10kmが加えられ大幅に広がったのだ。
和歌山県も従来だと南部の太平洋岸沿いが含まれていたが、見直しの結果内陸部まで大きく広がることになった。同時に津波対策も必要であるが、次々に発表される巨大津波の予測に自治体が困惑しているのではなかろうか。
更に最近は、南海トラフ寄りの震源域も加えて5連動が考えられている。
いつ起きるかわからない巨大地震であるが、その南海トラフ巨大地震の発生を、以前からの知見である「地盤の隆起量と発生年代」から2030年代と報告したのが京大・鎌田先生だ。
もし起きれば甚大な被害で、東日本大震災の10倍ぐらいといわれている。
今回の連続する地震も、注意を喚起しているのだろうか。
7日15時50分頃、与那国島近海 での地震発生を伝えるテレビ |
南西諸島も騒がしくなっている。沖縄本島近海、大隅半島東方沖、奄美大島北西沖、与那国島近海を震源とする地震が報告されている。
自民党は、防災、減災目的で国土の強靭化を目指す公共投資を経済対策で打ち出している。何しろ巨大な地震に立ち向かっていくのだ。費用vs効果、優先順位をつけた効率的な地震、津波対策が望まれる。
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2013.6.9 投稿
6月8日和歌山県北部地震M3.9,7連続:中央構造線地震すべり、南海トラフ巨大地震がきになる。
[続報]
気象庁地震情報
2013年8月8日 16時56分和歌山県北部を震源とする地震発生 震源は北緯34.2度、東経135.3度 震源の深さは約10km、M2.3と発表
これに関して、地震速報を発表したが震度1以上は観測されていませんという。
緊急地震速報を流したNHKのコメント
午后4時55分 近畿、東海、北陸地方に強い揺れが予想されるとして緊急地震速報を発表、片田に感じる揺れは観測されませんでした。
情報が発表された原因を調べていますという。
この付近の地震は、南海トラフ巨大地震、中央構造線の地震すべりなどを警戒しなければなりません。速報が当たらなかったからと言って批判はできません。
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午后4時55分 近畿、東海、北陸地方に強い揺れが予想されるとして緊急地震速報を発表、片田に感じる揺れは観測されませんでした。
情報が発表された原因を調べていますという。
この付近の地震は、南海トラフ巨大地震、中央構造線の地震すべりなどを警戒しなければなりません。速報が当たらなかったからと言って批判はできません。
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